こんばんは、しまちゃんです。
今日は昨日とは打って変わって爽やかな晴天が広がった今日の沖縄地方。気温は低くちょっと寒いが、久しぶりに気持ちのいい日となってくれた。
今日の朝ローラー
朝少し遅めに起きて、相場のチェックもそこそこにローラーに乗る。今日のローラーのお供は昨日に引き続きジャッキー・チェンの「スパルタンX」。今日のベストシーンはやっぱりベニー・ユキーデとのファイトシーン。ベニー・ユキーデは本物のキックボクシングの選手だけあってファイトシーンは本当に見ものだ。
ローラーはちょうど「スパルタンX」が終わるまで、およそ1時間ほど乗っていた。
沖縄に鉄道が欲しい!
私は以前から、常々沖縄には鉄軌道が必要だと思っていた。いわゆる電車だ。沖縄に電車なんかいらないという声もあるが、実際に生活してみると、沖縄は南北に長いため鉄道は非常に効率の良い輸送手段となるだろうことが理解できる。
沖縄になぜ鉄道が必要か
沖縄になぜ鉄道があったほうがいいのか、ちょっと考えてみよう。
沖縄の渋滞がひどい
これも実際に住んでみないと分からないことであるが、沖縄は一般的に渋滞がひどい。本当にひどい。沖縄はまったく渋滞がひどい(3度目)。これは主に中南部での話。北部(名護など)はどうか分からない。私が思うに、渋滞がひどい理由のいくつかは以下のような感じ。
- 鉄道がないため、ひとり1台で車通勤をしている。内地に当てはめると、電車に乗って通勤する人のほとんどが車で通勤しているようなイメージ。ちなみに私も妻も通勤にバイク、車を利用している。
- 「歩く」という習慣や「自転車で通勤する」という考えがないため、とりあえず近距離であってもバイクか車に乗る。
- 全般的に車のペースが遅く、大きな国道でも40km/hくらいで流れていたりする。または、2車線道路で30km/h~40km/hの車が両車線をふさぎ、後続の車はさらに遅くなり、ついには渋滞が発生するという状況がよくある。
- 信号が青や右矢印になっても数秒間進まない車が多数存在する。当然青信号で進める車が減るため、渋滞が発生しやすくなる。
那覇ー名護間で鉄道が敷設されることにより、中部周辺から那覇に通勤するための渋滞はだいぶ緩和されるのではないか。沖縄を南北に貫く国道58号線と330号線は県の大動脈だが、通勤時間帯は渋滞しまくっている!雨が降ったら目も当てられない!
渋滞が緩和されれば、大気汚染も減少するなど環境にもプラスになる。
県が那覇一極集中ではなくなる
鉄軌道が導入されれば、もはや那覇に住居やオフィスを構えることにこだわる必要性が薄れ、県全体に及ぶ経済、そして人口の波及が期待できる。人の移動が今よりもだいぶ流動的となり、地方も活性化しやすくなるのではないだろうか。
那覇ー名護間は約60km程度だが、1時間で移動ができれば、名護でさえも十分通勤圏内だ。
若い人、お年寄りに優しい交通機関
沖縄の平均年収は全国的に見ても最下位レベルだ。2017年で下から3番目。こんな地域なので、そこで生活する若者はもっと大変だ。ちなみに、社員の月収が手取り12万~13万円は当たり前の世界。こういった収入の少ない若い世代であっても、沖縄では車がないと生活ができないという実情がある。職場に通うことができないから車は必須だし、収入が少ないために1人暮らしができずにやむなく遠い実家から職場通いをすることになる。それが渋滞に拍車をかける。
一方で意外だが、沖縄は全国で一番高齢化率(人口に占める65歳以上の人の割合)が低い県でもある。つまり全国でもお年寄りは少ない方だ。ただ沖縄のおじい・おばあは元気な人が多いのも特徴。このような元気なお年寄りのより安全で利便性の高い交通手段としても鉄軌道はぴったりだ。恩納村からおばあが朝電車に乗って、国際通りで友達とお茶をして昼過ぎには帰るなんてことも誰にも頼らずにできてしまう。
観光やレジャーにも貢献できる
沖縄は言わずもがな観光立県だが、鉄道は大いに観光産業にも貢献できるだろう。正直、元々レンタカーで沖縄を回ろうと考えていた観光客が電車を使うとは考えづらいが、それでも沖縄に来る多くの観光客が、その利便性だけでなく風光明媚な土地柄を電車とセットで体験できるのは、強力な観光的魅力となり得るのではないか。レンタカーではどうしても運転に集中しなければならないため、じっくりと景色を楽しむ余裕がない。
うーん。夏の沖縄で海辺の駅に停車する電車。青い空。見てみたい。乗りたい!
沖縄鉄軌道計画案づくり
この記事作成にあたり、「沖縄鉄軌道」と調べたらまさにこのサイトがヒットした。サイト名もまさに「沖縄鉄軌道」。
このサイトにはこれまでの沖縄における鉄軌道の計画の変遷や、ルート案などが記されている。このサイトにある「沖縄鉄軌道の構想段階における計画書」によれば、計画検討の目的として『「県土の均衡ある発展」「県民及び観光客の移動利便性の向上」「交通渋滞緩和」等の観点から』という文言が入っている。まさに私が、そして多くの県民が望むことだ。
そして、トップページの「7つのルート」を興味深く見ていた私は、C案、またはC派生案がベストなのではないかと勝手に思っていた。
最終的にはC派生案で決定
そうして色々と資料を見ていたら、実は2018年1月29日に出された資料「推奨ル-ト案の選定結果について/第9回 沖縄鉄軌道プロセス運営委員会資料」において、推奨ルート案としてC派生案が選定されていた。やるじゃん!まさに沖縄県民と観光客の利便性を最大限考慮したイメージぴったりの選定となっていた。
那覇市→浦添市→宜野湾市→北谷町→沖縄市→うるま市→恩納村→名護市

他県の鉄道と比較してみる
駅数、乗客数、運賃、売上(概算)など
駅名 | 距離(km) | 乗客数(人) | 運賃(円) | |
---|---|---|---|---|
1 | 盛岡 | 18,440 | ||
2 | 仙北町 | 1.8 | 1,526 | 140 |
3 | 岩手飯岡 | 3.9 | 2,398 | 190 |
4 | 矢幅 | 4.5 | 2,997 | 240 |
5 | 古舘 | 3.6 | 874 | 240 |
6 | 紫波中央 | 2.9 | 1,448 | 320 |
7 | 日詰 | 1.8 | 543 | 320 |
8 | 石烏谷 | 5.4 | 1,199 | 410 |
9 | 花巻空港 | 5.7 | 734 | 500 |
10 | 花巻空港 | 5.7 | 3,449 | 670 |
11 | 村崎野 | 7.8 | 943 | 760 |
12 | 北上 | 4.7 | 3,833 | 840 |
13 | 六原 | 6.4 | 225 | 970 |
14 | 金ケ崎 | 3.4 | 623 | 970 |
15 | 水沢 | 7.6 | 2,048 | 1,140 |
合計 | 65.2 | 41,280 |
乗客数は降車客を含まない1日の各駅の乗車人数。乗降人員は約2倍となる。もし1人あたりの乗客が1日支払う運賃の平均が500円(通勤の場合片道250円程度)だと仮定すれば、営業収入(売上)の概算は1日あたりおよそ2,000万円程度となる。年間で73億円。これが鉄道路線の収入的に良いのか悪いのかはまったく見当がつかない。
なお鉄道会社の利益率は地方で4%~5%程度が多いようなので、仮に沖縄鉄道が100億円の売上があるとすれば、年間4億~5億円の利益。うーん、結構きつそう。
周辺人口の比較
今回比較に用いた岩手県盛岡市から奥州市に至るまでの周辺の人口と、那覇市から名護市に至るまでの周辺の人口も比較してみる。
通過市町村 | 人口(万人) | 通過市町 | 人口(万人) |
---|---|---|---|
那覇市 | 31.8 | 盛岡市 | 29.4 |
浦添市 | 11.4 | 紫波町 | 3.3 |
宜野湾市 | 9.7 | 花巻市 | 9.4 |
北谷町 | 2.8 | 北上市 | 9.2 |
沖縄市 | 14.1 | 金ケ崎町 | 1.5 |
うるま市 | 12.0 | 奥州市 | 11.5 |
恩納村 | 1.0 | ||
名護市 | 6.2 | ||
合計 | 89.0 | 64.3 |
沖縄県の方が周辺人口が多い結果となった。また、観光客数も沖縄県の方が圧倒的に多いだろうから、利用客数的には東北本線のこの区間よりも多く見込めるのではないだろうか。※東北本線の通過市町は、見過ごしているものもあるかもしれない。
電車が待ち遠しい
Wikipediaによれば、ある調査で、「一定の距離で、一定の人数を輸送するために要するエネルギーの量は、日本の国鉄の鉄道を基準にすると、バスはその1.8倍、乗用車は5.3倍、航空機は8.8倍であった」とのこと。
このような効率の良い乗り物が、沖縄にこれまでなかったのが不思議だ。私は1日でも早く沖縄に電車が走る日が見たい。できれば、ヨーロッパのように自転車も乗せることができればありがたい。そうすれば、始発で名護まで行きそこから自転車で辺戸岬を回って名護まで戻ってくるなんてこともできる。帰りの電車は終点まで爆睡だ!※私はお店のイベントで、1日で那覇から辺戸岬を自転車で往復したことが2度あるけど(240km)結構疲れる。
おわり
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