こんにちは、しまちゃんです。
今日は天気の良い沖縄地方だけど、昨日に続き風が強くひんやりした1日となっている。といっても半袖でも過ごせるくらいだけど。
今日は祝日で、朝からC-PLフィルターとクローズアップレンズのテスト撮影に近所の公園に行ってきた。とはいえ、風が強いため花や植物は揺れ揺れで被写体探しに今日も苦労することが予想された。
今回はSony RX100M3にMagFilterを取り付けて、そこにC-PLフィルターとクローズアップレンズを付け替えながら行った。MagFilterはすでに取り付けてある。
記事前半は製品の説明など、後半に撮影サンプルを載せている。写真だけ見たい方は後半に飛んでほしい。
Kenko PRO1 Digital ワイドバンド サーキュラーPL・ワイド
MagFilterに合わせ、52mmを購入。このPLフィルター、以前私が一眼レフカメラを使用していた時から広角レンズに付けっぱなしにして運用していた。住んでいるのが沖縄という場所柄、空や海など、PLフィルターが活躍できる被写体に事欠かないため大活躍だった。その効果は広角レンズと相まって、とても満足のいくものだった。今回はコンパクトデジカメで初挑戦となる。
PL(偏光)フィルターとは?
PLフィルターとはどんなカメラアイテムなのか?私の下手な説明よりも、専門サイトによる説明の方がいいだろう。
PL(偏光)フィルターとは?
PLフィルターとは、Polarized Light(偏光)フィルターの略で、偏光膜を利用したレンズフィルターです。
2枚のガラスの間に偏光膜をサンドイッチした構造になっており、偏光膜の向きを回転させるための回転枠構造になっているのが一般的です。
フィルターを回転させることによって水面反射などによって発生する偏光をカットすることができます。反射除去効果
水面やガラス面、花びらの表面のテカリを抑え、被写体本来の色彩を鮮やかに映し出します。
色彩コントラスト効果
空気中のチリやホコリによる乱反射で空が白っぽく写るのを防ぎ、青空をより濃く表現して白い雲とのコントラスを高めます。
PL(偏光)フィルター | ケンコー・トキナーPLフィルターとは、Polarized Light(偏光)フィルターの略で、偏光膜を利用したレンズフィルターです。2枚のガラスの間に偏光膜をサンドイッチした構造になっており、偏光膜の向きを回転させるための回転枠構造になっているのが一般的です...
まさに沖縄向きの製品。
製品の外観
こちらはそのままの状態。
そしてこちらがMagFilterに取り付けた時。
本体に取り付けた様子。
効きを調整するために回すのは写真で言うと「PRO1」と刻印がある部分(カメラ本体から遠い方)。その下のギザギザはフィルターなどのメスネジに取り付けるためのギザギザ(滑り止め)だ。
使用方法など
カメラのファインダーを覗きながら前枠を回転させ、効果位置を確認します。
反射面に対して30°~40°になる位置がもっとも効果的です。
真正面や金属面の反射にはほとんど効果がありません。
風景撮影を色鮮やかに撮るには
カメラのファインダーを覗きながらフィルター前枠を回転させ、樹の葉や建築物、路面などの表面反射が取り除かれる位置または、青空が暗くなる位置が最も強い効果となります。
青空に対する効果は順光(太陽を背にした状態)が効果的で、逆光になるに従って効果が弱まります。
逆光では効果がないのだが、昔は意外と忘れてそのまま撮ってしまうことも多かった。
使用感など
昨日も書いたが、MagFilterに付けるとこのフィルターを回す際にMagFilterが供廻りするため、MagFilter側を指で押さえつつ使用する必要がある。
これは厄介・・
実は一眼レフの時も全く同じことが問題になったのだが、このフィルター、時々ネジ込み部分がなぜかレンズ側(この場合はMagFilter側)に固着して外れなくなることがある。御覧の通り指で掴んで回せるギザギザ部分の厚みは2mm程度しかないため、力も掛けずらい。写真は外せなくなって途方に暮れているところ(昨日)。下手に力を掛けると手が滑ってフィルター部分を傷つけそうで怖い。
固着した場合の外し方
ネジ込みが回らなくなったら、何とか力ずくで回すしかない。解決策にもなっていないが。しかし、私は今までそのようにして何度も解決してきた。物が物だけに下手にペンチなどを使うわけにもいかない。ただ気を付けなくてはいけないのは回転方向だ!一般的なネジの方向と同じで、正面から見て反時計回りで緩み、時計回りで締める。
さんざんこれまでレンチやドライバーなどを整備で使用してきた私でも、パニックになると間違いそうになる。(実際に昨日は緩めようと焦った挙句、逆に回して締めこんでしまった!)いいか!「カメラを見て」反時計回りだ!
固着防止策
もし固着してしまったらしょうがないけど、少しの注意で防ぐことはできる。
- きつく締めこまない→手で回してネジ込みが止まるくらいで十分。(それでも固着することがある。)
- 付けっぱなしにしない→使わないときは外して保管する。
- 回転方向をしっかりと覚えておく→外そうと思って逆に締めこまないように。
Kenko サーキュラーPL撮影サンプル
それでは実際にこのKenko製のC-PLフィルターを装着して効果のほどを試した写真を見てみよう。なお、どのくらい効いているのかの判断は、撮影しながらだと光学式のファインダーを備えた一眼レフよりも難しい(全くできないわけではない)。それでも、撮影は主にカメラ本体に付属のEVF (Electric View Finder)を使用しながら、効果を注意深く確認しつつ行った。
ロケーション1:すべてC-PLフィルター使用
効果小→効果大と思われる順番で掲載(拡大可)。
この最後の1枚は一部に効果が表れているが、恐らく効果自体は一番大きい写真。雲と青空のコントラストが最初の2枚とは違い際立っている。いずれも秋というより夏のような空の表現となる。
ロケーション2:すべてC-PLフィルター使用
効果小→効果大の順番
だいぶ印象が変わる。※これでも11月23日の空だ。効果を強めるに従って、雲の白と空の青の違いがよりはっきりとするようになる。
ロケーション3:1枚目がC-PLフィルター不使用
効果小→効果大の順番
樹の葉の光の反射を抑えるからなのか、葉の色合いも微妙に違って描写されている。
ロケーション4:1枚目がC-PLフィルター不使用
効果小→効果大の順番
こちらも効果を強めると青空だけでなく葉っぱの色も変わる(薄くなる?)。空の色は相変わらず非常に印象的だ。
逆光でのテスト
逆光では効果が薄い。
Kenko サーキュラーPLのまとめ
いかがだっただろうか。いずれの場面も、PLフィルターの効果が強くなるほどに青空の青色が濃くなり、いわゆる「抜けるような青空」が強く表現されるようになる。夏のような青空だ。しかしこれが「リアル」な写真かと問われれば疑問だ。夏の海などなら印象的な良い写真になるかもしれないが、さすがに秋でこの色だと少しやり過ぎ感がある。
実際、注意深く確認したのだけど、肉眼で見た印象に一番近いのはPLフィルターを使用していない写真だった。ただ、写真にリアルさを求めるのか、「心に残った印象」を求めるのかは人それぞれだ。PLフィルターのキレイな青を見てしまうと、これはこれでアリだなと思ってしまう。
今回は水面などの撮影は行っていないので、機会があれば今後海などに繰り出して色々と撮ってこようと思う。
しかしこのC-PLフィルター。「嘘くさい」のとはまた少し違う、心を少し動かすような青色を結像してくれるがゆえ、やはり私は外では使いたくなってしまう(だから今回も高いお金を出して買った)。
Kenko MCクローズアップレンズ NO.3
これまで使ったことのないクローズアップレンズ。特に使いたい被写体がイメージできていたわけではないけど、物欲に頭が支配されていた私にとって1000円台はアマゾンでポチってしまうのに何の障害にもならなかった。
今日は風も強かったので、想定する被写体である花は撮れないだろうと思って半分諦めていたら、思いがけず近所の公園からさらに近い、徒歩30秒圏内におもしろい場所を見つけてたくさん撮ることができた。このレンズ、とっても楽しい面白い。新しい発見だ!
クローズアップレンズとは?
例によってKenko Tokinaのサイトの説明がとても参考になる。
レンズに装着するだけで手軽に近接撮影!レンズの最短撮影距離を超えた接写に。
クローズアップレンズは、レンズの前に装着するだけで最も簡単に近接撮影が行える接写用品です。光量が低下しないのでシャッタースピードが遅くなりません。
「MCクローズアップレンズ」は両面マルチコートで高精度。サイズも40.5mm~82mmまで幅広く取り揃えています。
No.3は最短撮影距離が30~50cmのレンズにおすすめです。もともと最短撮影距離が短いレンズには効果がわずかです。
2枚組み合わせると、さらに近づいて撮影可能。例えば、No.2とNo.3を組み合わせるとNo.5として活用できます。
MCクローズアップレンズ No.3 | ケンコー・トキナーレンズに装着するだけで手軽に近接撮影!レンズの最短撮影距離を超えた接写に。 クローズアップレンズは、レンズの前に装着するだけで最も簡単に近接撮影が行える接写用品です。光量が低下しないのでシャッタースピードが遅くなりません。「MCクローズアッ...
接写用のレンズということで、用途はPLフィルターに比べて限られるかもしれない。撮りたいもの(花や虫など)が最初から決まっているときに、初めからレンズに着けて準備万端で行くというスタイルになりそう。
製品の外観
これは本体のみ。PLフィルターと比べると厚みがある。測ると6.4mmほどあるので、滑り止めがなくてもPLフィルターのように外れなくはならないだろう。もちろんPLフィルターのように回転する機構もない。
MagFilter側にねじ込んでいくと、半回転ほどしたところで引っ掛かりがある。MagFilter側の精度の問題かこのクローズアップフィルター側の問題かはわからないが、そのまま回すと最後までちゃんとねじ込むことができる。
MagFilter側だけでなく被写体側にもネジが切ってあり、別のクローズアップレンズが装着できるようになっている。
本体に装着するといかにも「カメラ然」とした形状になる。
使用方法など
撮影に際して
- 一眼レフカメラでは、ピント合わせ、撮影範囲をファインダーで確認の上、撮影してください。
- 一眼レフ以外(レンジファインダーなど)では、予め目測にてカメラの距離目盛によるピント合わせと構図確認の上、撮影してください。
- 撮影の際は、絞りをできる限り絞り込んで使用してください。
- オートフォーカスによるピント合わせができない時は、マニュアルに切換えてご使用ください。
- 広角や望遠レンズでもご使用いただけます。
私のカメラに関係があるのは3と4だろう。とにかく初めて使用するので、まずは使ってみないと何とも言えない。
使用感など
撮影を始めたときはEVFでマニュアルフォーカスで撮影をしていたが、そのうちオートフォーカスでもピントが合うことに気付きAFで撮影するようになった。ファインダーから目を離せるので、現場を俯瞰して見ながら撮影が可能となった(ハチが飛んできて花に留まった!など)。単純に被写体に少しだけ寄ることができるようになるだけのレンズなんだけど、これが面白い。
特に最短撮影距離が30cmもあるテレ側では威力を発揮することが分かった。ズームしているのに寄ることができるので、被写体が大きく撮影できる不思議さが楽しい。
これはクローズアップレンズなしで最大望遠(70mm相当)で一番寄ったところ。
クローズアップレンズを装着すると、ここまで寄ることができる。
Kenko MCクローズアップレンズ NO.3 撮影サンプル
昨日もうまくいかず、今日も風が強いため半ばあきらめていたけど公園からの帰り道に面白い場所を見つけ、そこに座り込んで撮影を開始した。
途中、中学生くらいの女の子が通りかかり見通しの悪い場所に汚いカッコでカメラを持って影に隠れて座っている形となった私に気付きめちゃくちゃビビっていた。事案にならなければいいが。ただの近所の変なおじさんです。
それでは一気に見ていこう。写真は拡大できる
まずは広角側から。広角側は初めから結構寄れる(5cm)ので、あまり恩恵はないかもしれない。
結構寄れるぞ・・。望遠側にするとおもしろい。
ハチがやってきた。もう少し寄りたいが、NO.3はこれが限界。
そこで、家に帰ってGIMPで画像をクロップ(切り取り)してみることにした。一気に「それらしい」写真になってくれた。虫嫌いな方すみません。このシリーズにはまりそう。
先ほどのテントウムシもテレ側で撮影してみた。こいつは撮影中逃げずにずっと同じ花の上で気持ちよさそうにしていた。※一応秋です。
花びらが白飛びしてしまっている。露出のことは一切頭になかったが、少しマイナスに振っておけばよかったと帰ってから後悔した。このカメラ、白が飛びやすいことに気が付いた。
オリジナルサイズ。
クロップ後。ハチの毛並みまで観察できて楽しい。こいつの羽はハエみたいだ。なお、この頃にはすでに素早いハチを追いかけるためオートフォーカスで撮影している。このRX100M3のオートフォーカス性能は素晴らしく、こういった場面で真価を発揮する。
正直、ずっとファインダーに釘付けになる一眼レフでは全体像が見渡せず、こういったシャッターチャンスは逃してしまうだろう。
クロップ後。こいつはこの角度からだと本当にハエみたいだ。
白飛び発生注意!
こいつは悪そうな顔つきだな!
ついつい楽しいのでハチばっかりになってしまった!
この記事の作成途中に、妻が里帰りをしているのをいいことに子どもを連れてスシローに行ったのでお口直しに寿司の画像も載せてみる。
スシローのフライドポテトとデザートが結構好き。
Kenko MCクローズアップレンズ NO.3 まとめ
今回初めてクローズアップレンズを使用してみたが、本当に楽しかった!使用できるシチュエーションは限られるかもしれないが、狙って使えば非常に撮影の幅が広がるだろう。寿司の画像でもそうだけど、このレンズ、ズームで撮れば被写体に近寄りすぎて影ができるということもないので、食べ物撮りにもいい。
今後ますます活躍してくれそうだ。ビーチにたくさんいるヤドカリなんかも撮るかな。
おわり
つづく
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