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第二種電気工事士技能試験2020年(2024年)候補問題No.4 「差込型コネクタが憎い」の巻

第二種電気工事士

こんにちは、しまちゃんです。

今日は先日作成してみた第二種電気工事士試験の候補問題No.4の様子を、動画も交えてお伝えしたいと思います。

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2020年(2024年)候補問題No.4

※2024年(令和6年)も同一問題です。

だんだんとややこしくなってきました。今回の特徴は、初めて200V電源と配線用遮断器、漏電遮断器が登場すること。ただこれらはタイムスイッチと同じく、端子台で代用します。細かい理屈はともかく、どこにどのようにつなぐのかを覚えればそれでOKとします。

候補問題No.4の複線図


ランプレセプタクルはいつものようなスイッチ付きではなく、電源表示灯なので常時点灯のため黒線と白線を直結します。今回左側の接続を差込型コネクタとし、右側をリングスリーブとしました。結果的には、これが良い勉強になりました。

配線用遮断器と漏電遮断器のN, L, T, S, Rってなに?【追記】

今日(2021年6月)に改めて見直してみて、配線用遮断器と漏電遮断器(図のBとBEの記号のもの)の「N・L・T・S・R」って何だ?どこにどうつなぐの??と不思議になったので追記します。

結論から言えば、これは「施工条件」に最初から記載されています。つまり試験問題に記載があるのです。また、配線用遮断器と漏電遮断器の図もN・L・T・S・R入りで説明されます。(なので心配いりません)

こんな感じで記載されています:
〈施工条件〉
③ 200V回路の電源からの配線には、R相に赤色、S相に白色、T相に黒色を使用する。

④ 次の器具の端子には、白色の電線を結線する。
・配線用遮断器(端子台)の記号Nの端子

リングスリーブのサイズの覚え方

ここで突然ですが、私なりのリングスリーブのサイズ(〇、小、中)の覚え方について紹介します。まず電線の太さを、直径に対して断面積で覚えます。

直径1.6mm→断面積:2平方ミリメートル

直径2.0mm→断面積:3.5平方ミリメートル

そして、断面積が8平方ミリメートル以下であればリングスリーブが「小」、それを超えて14平方ミリメートル未満であれば「中」と覚えます。

なので、
直径1.6mm4本→2+2+2+2=8なので小
直径2.0mm2本、1.6mm1本→3.5+3.5+2=9なので中
直径1.6mm2本、2.0mm1本→2+2+3.5=7.5なので小

と言った具合です。慣れてしまえば、すぐに「〇」「小」「中」の判別ができるようになります。組み合わせ別で覚えるよりもその場で計算してしまった方が私にとってはやり易いです。

施行のようす

今回からは、(続くか分からないけど)動画でも撮影してみました。

今回から使用する秘密兵器


中途半端に短くてこれまで使い道がほとんどなかった結束バンド。リピートタイという名称の通り、何度でもつけたり外したりができる。

ここまでの候補問題で何度も最後の電線どうしの接続でミスをし時間をロスしているため、今回からはちゃんと仮接続することにしました。


このNo.4の候補問題で初めて使用し、ちょっと長すぎることがわかったのでカットして使用しています。


カットした後は先っぽが尖って危ないのでちょっと丸めています。

※最終的にこの結束バンドは使用しませんでした。手が慣れるにしたがっていらなくなったような・・。

差込型コネクタに電線が入らない

詳しくは動画の最後のほうを見て頂ければ分かりますが、最後の接続の際、2mmの電線がどんなに力ずくでやっても差込型コネクタにまったく入っていきませんでした。


真ん中の2mm線が出ていません。


この黒線もやはり、真ん中の2mm線の頭が出ていません。これは欠陥となります。

例えば本番で、時間があればどんなことをしてでもやり直すのですが、今日みたいに時間がギリギリだともう焦ってしまって無理となります。

差込型コネクタ施工の際の注意点

というわけで、差込型コネクタには地雷が潜んでいるということが分かったので、今後施工する際の注意点を考えてみました。

差込型コネクタ施工上の注意:本番で詰まないようにするために

  1. 電線は1本ずつ差し込む。
    まとめて差し込むと、真ん中の電線が奥まで差し込めなかった場合にリカバリが難しくなります。
  2. 1.6mmは真ん中に、2.0mmは端に
    もうマジに2.0mmは固いです(私のだけ?)。だとすれば、より施工が容易な1.6mmは力の掛けずらい真ん中に入れ(3本用や4本用の場合)、ハードな2.0mmは力が掛け易い両端に入れるようにすれば少し難易度が下がるかもしれません。両端であれば、回しながら入れるということもし易いです。
  3. それでも外さなければいけない時は
    施行がうまくいかず、一旦電線を外さなければならない時は電線を回しながら外すとうまく外れます。
  4. 仮止めは外したほうが施工し易いかも
    今回のように仮止めをしている場合、一旦それを外してしまった方が力がかけ易いかもしれません。仮止めがあると電線がまとまっているため1本に力を入れるということがやりずらいです。

完成


とりあえず形だけは完成。しかし欠陥作品・・。


端子台部分は、施工条件にしっかりとどこに何を入れるかの記載があるためあまり迷いませんでした。

今回の教訓

  • 施工に早く慣れる!動画で気付いたのですが、結構手が遅いというか、止まっている時間が長いです。これが時間のロスとなっています。もう少し器具の扱いなど、施工に慣れる必要があります。
  • 2.0mmの電線を差込型コネクタに入れる際は細心の注意が必要。これはハッキリ言って、超危険。これだけで試験が一発アウトになる可能性があります。2.0mmの電線で練習必要。

参考資料

自分が受験したときに購入した技能試験の練習セットはもう販売されていませんが、購入を検討されている方は以下の練習セットで十分だと思います(※工具は別途購入する必要あり)。

ケーブルシース及び絶縁被覆の剥ぎ取り寸法(参考値)

※必ず実際の器具の剥ぎ取り寸法を確認してください。

ケーブルシース 絶縁被覆
電線どうしの接続(リングスリーブ) 100 20
電線どうしの接続(差込形コネクタ) 100 12
ランプレセプタクル 50 20 のの字曲げ
引掛シーリング(角型・丸形) 20 10
片切スイッチ 100 10
3路スイッチ 100 12
4路スイッチ 100 12
端子台 50 10
ホタルスイッチ 100 12
パイロットランプ 100 12
埋込形コンセント 100 10
露出形コンセント 30 20 のの字曲げ
2口コンセント 100 12
20A接地極付コンセント 100 12
EET付コンセント 100 12
配線用遮断器 50 10
ボンド線 20 のの字曲げ

リングスリーブのサイズの覚え方

覚え方のひとつとして。私の覚え方です。

電線の直径に対応する断面積をまず覚えます。
電線の直径1.6mm→断面積:2㎟
電線の直径2.0mm→断面積:3.5㎟
これ一生暗記!そして、断面積が8㎟以下であればリングスリーブが「小」、それを超えたら「中」と覚えます。※「大」は出題されません。なので、
1.6mm4本→2㎟×4本=8㎟なので「小」
2.0mm2本と1.6mmが1本→3.5㎟×2本+2㎟×1本=9㎟なので「中」
1.6mm2本と2.0mm1本→2㎟×2本+3.5㎟×1本=7.5㎟なので「小」

おわり

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