スポンサーリンク

スマホは受験生にとって悪影響があるか

雑記

こんばんは、しまちゃんです。

 

今日は月曜日。仕事だった。仕事をしているとメールが届いていて、Amazon アソシエイトに参加できない旨のお知らせだった。まだコンテンツが少なすぎるのが理由らしい。まだ2記事しかなかったので無理もない。仕方がないので腐らずにコツコツサイト作りに勤しむことにする。

私は仕事柄、多くの高校生と接する機会がある。また、自身の子どもも3人とも学生なので、これまで間近に子どもとスマホの関係性を見てきたつもりだ。そこで今日は、学生、とりわけ受験生にとってスマホは持つべきものなのか、持たざるべきものなのか考えてみたい。

 

結論から言ってしまえば、当然受験生にとってスマホは害悪である。もうこれは覆しようのない事実だ。反論の余地もあまりない。自分の子どもも含め、スマホが明らかに生活や勉強の様々な面において子どもの人生を侵食してゆく様を私はまざまざと見せつけられてきた。

 

それでは、子どもは絶対に全員スマホなんか買い与えない方がいいのか。親の立場からちょっと考えてみよう。

 

スポンサーリンク

受験生がスマホを持つメリット

スマホを持つことによって受験生にとって何かしらのメリットがあるのか。考えられるメリットを挙げてみる。

他の受験生とつながることができる

これは受験生に限ったことではないが、人は同じ境遇に置かれた人と積極的につながりたい生き物だ。スマホを持っている他の受験生と困難を共有し、勉強内容や勉強に費やした時間をお互いに確認し安堵する。そんな精神的安寧、もしくは「あいつよりは勉強してやる」といったライバル心を燃料にさらに勉強のモチベーションを上げることは可能なのかもしれない。

受験生活の息抜きとして活用できる

また直接的なライバルなどではなくても、単にクラスの友人とラインで馬鹿話をするだけでも受験生活のストレスを軽減したり息抜きとなることはある。たまにゲームをしたりすることによっても息抜きにつながるだろう。

私はこれまでに、過度の受験のストレスから精神的にそれ以上受験を続けられなくなってしまった生徒を何人か見てきた。特に真面目な生徒にそのような傾向が強いように思う。そうやってその年の受験、ひいては大学受験を永久にあきらめなければならない状況に陥るのであれば、少しくらい休んでもトータルではたまに息抜きをしたほうがプラスになると考えている。

受験情報を積極的に得ることができる

受験に関する情報というのは目まぐるしく変化している。その年からいきなり受験科目が変更になったり、突然入試に面接が課されるようになったりする。これはあまり大きな声では言えないのだけど、指導する側も担当する受験生全員の志望校の受験科目や出願期間のすべてを把握しているわけではない。生徒に言われて気付くことも多い。(これは単に私が疎いだけかもしれない。)私のようなダメな指導者もいるということだ。

 

そうであれば、自分の受験しようと思う大学に一番精通しているのは親や先生ではなくその生徒自身であるべきで、自分でも情報を確認しておくべきだ。その時にスマホは情報を得る手段として非常に心強い。現に私も生徒からよくスマホを見せられ「ここにこう書いてあるんですけど・・」と言われることも多い。情報を積極的に自分で得ることによって自分の身を守ることにつながる。

 

受験生がスマホを持つべきでない理由

上で書いたようなスマホを持つメリットについては、すべて代替手段で事足りる。他の生徒とつながりたければ直接会って話せばいいし、息抜きは読書などの方がはるかにいい。ゲームである必要性はない。唯一、クラスの連絡手段をラインで行う場合があるらしいのでその際は難儀するか。

しかし、それ以外でははるかにデメリットの方が勝っている。

 

スマホは中毒性がある

科学的な検証があるか分からないが、特に若い人にとってこれは紛れもない事実だ。中毒性があるということは、生徒が自分の意思で使用をやめることができないということだ。覚せい剤と同じ。注意したり叱ったりしても簡単にやめられるものではない。体が悪くなるわけではない分、麻薬よりもたちが悪いかもしれない。私は自分の子どもも含め、受験が間近に迫っているのにも関わらずスマホの使用がやめられない生徒(場合によっては課金までしている生徒)に多く接してきた。そしてたどり着いた結論は、スマホには中毒性があるということだ。(推測だが、特に若い脳には危険だと感じる)

 

スマホに取られる時間が多いということは、必然的に勉強に費やす時間が短くなる。当然受験にはマイナスに働く。

スマホをしている時間は(ほぼ)無益な時間

私は人生に無駄な経験などあまりないと考えている方だけど、それでもスマホ(やスマホゲーム)で得られる教訓というのはごく僅かだと思う。誤解なきように言うと、私は大のゲーム好きだ。スマホゲームは一切やらないけど、PCはゲームをやるために全てデスクトップは自作してきた。しかし、ゲームは一時は楽しいし時間も忘れさせてくれるけど、残るものが(ほぼ)何もない。これまで人生でゲームに費やしてきた時間を振り返ると、恥ずかしながら何も後には残っていない。(Killing Floorで何百万体のSpecimenを殺してきたか・・)

 

受験生を持つ親はどうすればいいのか

すでにスマホを与えてしまった場合

すでにスマホを受験生である子どもに与えてしまった親は、恐らくあまりできることはない。しかし、もしスマホを持つようになって日が浅いのであればまだ救いがある。常時使用できることが当たり前になってしまう前に、時間を決めて預かる。またはロックをかける。これに尽きる。時間を決めても預からなければ意味がない。先に述べたように、スマホは中毒性がある。麻薬は持っていれば使いたくなってしまう。麻薬患者との約束などは意味がないと知るべきだ。

 

すでにスマホを与えており、なおかつしばらく時間が経っていて常時使用している場合、特にその生徒の学力があまり高くない場合は、ほぼ諦めた方がいい。これも麻薬中毒と似ている部分なのだが、無理に取り上げると高い確率で暴れたり、精神的に不安定な状態を引き起こす。専門家(臨床心理士や精神科医)の助けが必要だ。受験勉強は騙し騙し行うことになる。

まだスマホを買い与えていない場合

絶対に大学に入るまでは与えないことをおススメする。高校生であっても、スマホがなくても実際にはほとんど困らない。必要があれば、ガラケーを使わせる。

 

しかし、これは我が家の場合がそうなのだけど、兄弟がいてすでに上の子にスマホを買い与えていた場合は問題が生じる。下の子はスマホがもらえると当然に考えているからだ。下手をすると、買い与えないことによって将来に向けて禍根を残すことになりかねない。そうであれば、買い与えた上で時間等の使用のルールを守らせるのも手かもしれない。

 

まとめ

私は教育現場で働いているけど、決して勉強勉強とうるさいほうではないし、むしろいわゆる「受験勉強」に関しては自分が不真面目な方だとさえ考えている。だから、子どもが何かしたいことがあればそれが大学に進むという選択肢ではなくても応援しようと思っている。

 

しかし、スマホは子どもの「何かしたい」という純粋な気持ちさえ奪ってしまうような気がしてならない。「何かしたい」という気持ちから、スポーツに夢中になったり、自転車に夢中になったり、オシャレやダンス、旅に夢中になる子どもが出てきて、将来のプロが誕生するんだと思うんだけど、スマホは何も生まない。スマホのプロは生まれるかもしれないが。

 

これまでに医学部や東大・京大に合格していった生徒もたくさん見てきたが、ほぼ例外なくスマホは持っていなかった。または持っていても使用していなかった。(不思議と学力の高い子どもはスマホ中毒にもかからない子が多い印象だ。)

 

おわり

コメント