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九州ツーリング2日目-特攻隊員に思いを馳せる

バイク

こんばんは、しまちゃんです。

現在、たかくまライダーズ野営場というところでキャンプ中。慣れない冷え込みに凍えている。寝ている間に凍死しないことを祈るのみ。

今日の朝。6時頃に起きたけど、持ってきたオールレーズンとジュースを朝食代わりに食べたら何もすることがなくなってしまい、二度寝した。

起きると到着時間間際の八時半となっていた。

外に出てみると、桜島が噴煙を上げていた。これって普通のこと?ちょっとびっくり。他の乗客は平静なので、普通のことなのだろう。


鹿児島新港に近づくと、マリックスラインの沖縄-鹿児島ルートを行く船が停泊中だった。

到着が近づくと、多くの乗客が下船口にもう並んでいたが、車やバイクの乗客はより早く車輛甲板へ移動が許可された。


こんな感じでバイクは船内に係留されている。となりも同じくまモンのクロスカブだった。特に交流はなし。


車輛甲板にはトラックなどがぎっしりだった。この左のトラック、高さが本当にギリギリだった。

少し荷造りをし直して、いざ出発。ハンドルバーにシャワー内で洗濯した靴下を括り付け、一気に生活臭くなる。

下船後、鹿児島市街地を南下する。初めての九州での運転のため、大人しく車の後についていく。

国道225号線は市街地を抜けてしまえば田舎道となり、走り易い。しかし、途中の川辺周辺が意外と山道で110ccのバイクにはつらいものがある。


目的地にほど近いセブンイレブンで軽い朝食を食べる。

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知覧特攻平和会館

こんな感じの田舎道を進み向かったのは知覧特攻平和会館。今回一番最初に行こうと決めていた。

会館は整備された公園の中にあり、ゼロ戦が展示されていたり、かなりきれいでゆっくり散歩しても気持ちいい場所だった。


入場料は500円だったかな?荘厳な雰囲気の入り口で、少々緊張しながら入った。


海から引き上げられた、胴体が半分引きちぎられたゼロ戦。この展示は写真撮影OKであった。


翼から突き出た機銃だけ嫌に生々しい。

誰かが座っていただろう座席。やけに小さく見える。


悲しい歴史云々もあるけど、まず機械に魅せられてしまう。

館内の他の場所は、ほぼ撮影禁止だった。館内では他に、特攻隊員たちがしたためた遺書や軍服や軍刀などの遺品を見学したり、映像を見たりして過ごした。

なんというか、リアルさに圧倒される展示だった。これから死に行く若者たちが考えていること、遺したもの、行動。私にとっては、不謹慎かもしれないけど、戦争の非情さや悲しさというよりも純粋に人間がそんな極限に置かれた際に取る言動に興味が湧くし、魅せられる。

こういった戦争について考える機会をもらえる展示のいいところは、自分を相対的にみることができることだと思う。自分と親、自分と戦争で死んでいった若者。そこにあまり接点はないけど、他者があって初めて自分が(そして世の中が)存在できるということをまざまざと思い知らされる。

そしてゼロ戦に取り付けられた機銃を見れば、決してゼロ戦に乗っていた者たちも単に被害者ではなくて、相手にとっては脅威だったということも肌で感じられる。お互いが必死だったに違いない。

外は清々しい天気。初秋の木漏れ日の中を歩くのが気持ちいい。


特攻隊員が数日寝泊まりしたところ。レプリカだとあまり魅力を感じないんだよな‥。

もっとゆっくり見たかった。

桜島に渡るために、鹿児島港に戻る。最初違う港に行ってしまう。桜島に渡る港はさらに北の方だった。

桜島

フェリーに乗るのに車列に並んでいるときに見えたフェリー。関係ない遊覧船かと思ったら、これが乗るやつだった。車列に並んでいると、係員から手招きでバイクだけ先に呼ばれた。バイクは先に乗船らしい。


本日2度目のフェリー。乗ってから降りるまで全くお金を払わないので心配になり、支払い場所を船内で探したりしたが、桜島で降りて少し走ると料金所がありそこで徴収された。先に言ってよ・・。運賃の合計は原付を入れて470円だった。


市民の足。船内に食べ物の店があるけど、時間が短いので売れなさそう。なおこの桜島フェリーだけど、なぜか24時間運航しているらしい。東京の地下鉄ですら24時間でないのに・・・。


これはフェリー。イオンみたいな色使いだな。


青空に桜島が映える。脅威の火山ではあるけど、市民にとっては親しみのある山なんだろう。本当に力強くて雄大な山だ。煙吐いてるし・・。


桜島に到着し、周遊道路を反時計回りに回る。

桜島をぐるっと回る国道は、普通の田舎道とあまり変わらず。しかしところどころに見どころがある。


桜島には至るところにこのようなシェルターがあって噴火の際に逃げ込めるようになっている。


黒神中学校。中2病をそそる名前だな。かっこいい。この隣に半分埋まった鳥居がある。


桜島ではこれが見たかった。


奥に行くと祠のようなところがあっった。

桜島は、道路の両脇から伸びる木々がくすんでおり、それが火山灰のせいだということに気がついた。何だか都内の幹線道路の脇に生えている排気ガスまみれの植樹みたいで、緑の濃さとは対照的だった。

たかくまライダーズ野営場へ向かう

さて、桜島を後にして、今日の目的地のたかくまライダーズ野営場に向かう。

桜島をそのまま陸続きの東側から出て、国道220号線を左手に錦江湾を臨みながら北上する。
霧島市国分から内陸部に入り、鹿児島空港を通り過ぎ県道55号線に入り、その後セブンイレブン霧島横川店で休憩。

昼飯を食べていないことに気づいてここで肉まん等を食べる。店員の「酢醤油いりますか?」が、私の鹿児島弁のリスニング能力では聞き取れない。3度目でやっとわかった。

標高が上がっているのか、北上するにつれてこの頃には寒くなっており、体が冷え切ってしまった。肉まんとホットコーヒーで体を温め、ジャケットの前を首元までしっかり閉めて風をシャットアウトして走ったら多少はマシになった。

このセブンイレブンがある交差点は、伊佐市に向け県道53号線方面に左折した。

それにしてもこのYahooのナビアプリは本当に役に立つ。今回のツーリングでお役立ち度ナンバーワンかもしれない。行先の検索も楽だし、方向の指示・タイミング等も的確だ。こんな便利なものが無料なことに驚く。これのおかげで、道に迷わないばかりか途中地図を見るためにストップするということがなくなり、目的地到着までの時間の短縮になる。運転に集中できるというメリットもある。まぁ少し味気ないと言えるかもしれないが。

このナビによるとあと24km。この距離が長く感じる。不思議と自転車(ロード)だと長く感じないが、車やバイクの24kmは長い。

たかくまライダーズ野営場

ナビがなければ今回ここにたどり着けていないだろう。もうこのナビなしには考えられない。パケット量が心配。


なんとか日没までにたかくまライダーズ野営場に到着した。ちょうど5時着。今回は大鶴湖の奥にある平江キャンプ場と迷ったが、出発前に役場に確認すると平江キャンプ場はトイレなども使えず、水も出ないということでこちらにしたのだった。野性的なキャンプ場もいいのだけど、温泉が場内にあるということで、その誘惑には抗えなかった。

温泉のある建物内で受付を済ませ、さっそくテントの設営に取り掛かる。

連休初日ということもあってか、他のライダーも多い。ベストポジションは確保できず、トイレの前。


練習の甲斐あって何とか無事にテント設営完了。この後、急いで買い出しに行った。


今回買い出しに行ったのは「松栄ストア」。水と地鶏の真空パックなどを買う。レジのおばちゃんが一言もしゃべらなかった。


こんなところにもいらすと屋が活躍している。


ステッカーもついてきた。そう言えば入浴券を提出せずに入浴してしまったな。温泉は、受付のおばあちゃんの「できるだけ7時までに入ってほしい」という要望のため食事前に済ませた。温泉はあまり大きくないけど、地元の人も集まるようで飾らないなかなかいい感じの施設であった。館内には地元で採れた野菜なども販売していた。

この温泉では、ここまでの運転で冷え切って固まった体が芯からあったまり、溶けていくのを感じる。最高だ。しかもテントまで50メートル。このまま寝れたらいいのだけど、食事の準備がある。


今日の晩ごはんはこれ。持参したタイカレーの缶詰に、地鶏の真空パックを突っ込んで無理やり焼いてみる。スープは家から持ってきたコーンスープ。


早くできないかなぁ。体が冷えちゃうよ。


匂いはうまそうだ。


アツアツのご飯にかけて、いただきます!うん、まずい!!
というか、地鶏の真空パックが絶望的にまずい。硬い。砂肝みたいだ。全部食べられずに、明日の朝食とすることにした。


アイデアは良かったんだけどなぁ‥。

熱いコーヒーだけは裏切らないのであった。

外で食べてたら体が冷えてしまった。


またまたお一人様極上空間。寒いけど。

たかくまライダーズ野営場
・鹿児島県伊佐市
・利用料:600円(ゴミ袋、温泉込み)
・wifi設備あり
・場内に温泉あり
・トイレ、水場(シンク)あり
おススメ度:★★★★★

今日の寝床:たかくまライダーズ野営場(伊佐市)

今日の走行距離:200km

 

おわり

 

 

 

 

 

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