スポンサーリンク

九州ツーリング最終日-フェリー乗船

バイク

こんばんは、しまちゃんです。

今日は九州ツーリングも最後の日となった。あっという間の5日間だった。

昨晩は久しぶりに1度も夜中に目覚めることなく熟睡できた。寒くないだけでだいぶ寝やすくなる。

隣の部屋を覗いてみると、階段を上がった2階部分にベッドがあった。

昨日は私を含めて3〜4組ほどの人しか泊まっていなかった。週末はいつも満室のようだ。

朝食で頼んでおいたパンをいただき、ブルートレイン多良木を後にした。いい宿だった。


多良木を出発したのはいいけど、霧が濃くて水滴となり、体やヘルメットにまとわりついてくる。非常に寒く、初めて手がかじかんだ。幸いちょっと厚手の作業用兼寒いとき用のグローブがあるのでそれをはめた。


空も霧がかかって太陽を覆っており、曇っているのか晴れているのか分からない。

その後、西に進み人吉市から国道267号線で南下して初日に泊まった伊佐市に向かった。

ブルートレインたらぎのトイレの中に貼ってあった観光マップに伊佐市の曽木の滝が載っており、「東洋のナイアガラ」が急に見たくなった。

本当は都井岬に行こうと決めていたんだけど、ナビで確認するとここから160km以上あるということで、フェリーに乗る日にバタバタと慌てるのは嫌なので諦めたのだった。それにしても今回のツーリングは伊佐市と円がある。阿蘇で会った3人も伊佐市の出身とのことだった。

伊佐市に向かう途中の道は、昨日の五木村に向かう道のように道路脇に渓流が流れており、霧が晴れて暖かくなってきた朝のツーリングを楽しいものにしてくれた。

実際に渡ったわけではないけど、こんなきれいな川にかかる苔むした橋にクロスカブはよく似合う。

九州にはこういった道が多いと思う。いいところだ。

道中、初日に泊まったたかくまライダーズ野営場の脇の国道(267号線)を通った。何だかもう昔のことのように懐かしく感じる。

スポンサーリンク

曽木の滝

曽木の滝の一帯はきれいな公園となっていて、巨大な駐車場を備えた一大観光拠点となっている。

しかし到着したのが平日の朝ということもあってか、広大な駐車場には車がポツポツとまばらに停まっているだけだった。


キャンピングカーも停まっている。お土産を買ったときに店員に聞くと、どうやらここでは泊まっていく人もいるのだとか。なるほど、車中泊にはいい場所かもしれない。トイレもあるし。特に禁止されているということもないみたい。


滝の展望スポットに向かうまでの園内も、とてもきれい。昨日まではさぞかし観光客でにぎやかだったに違いない。平日の朝10時前には、数人が歩いているだけだった。

なかなか壮観な滝だったが、特に感動するとかはなし。公園全体を含めた雰囲気はとてもいい場所だった。

気に入ったので、お土産を買ったりして結構な時間をここで過ごした。


この客が一人もいない、場違いな90年代のJ-POPをスピーカーでガンガン流しているお土産屋さんで今回の旅の土産をすべて購入した。ついでに、人の良さそうなオバちゃん店員から情報をゲットした。


なお、右に見える「黒豚にんにく肉味噌」のビンは家族用のお土産に買ったのだけど、とてもおいしくて評判が良かった。お土産と情報をゲットできたので行くか!


・・・ん?


なんかオイルが漏れた跡があるぞ..。とりあえず帰るまでは見なかったことにする。来る前にオイルを少し継ぎ足したのでそのせいかもしれない。

曽木発電所遺構

ゲットした情報源を頼りに向かった先は、かつての発電所の遺構。

季節によって半分水没したり現れたりする幻想的な近代遺構。手前の緑は水面に浮く藻とのこと。寂れてしまった白黒写真のような建造物と自然の緑の鮮やかさとの対比がまたいい。

アップで撮ってみた。遺構の近辺では、甲高いエンジン音を響かせて何やら作業をしていた。付近は一般人には立入禁止となっている。


凄ーい!(棒)とのことです。

この遺構は一見の価値あり。

駐車場に戻る道すがら、林の中に意味不明のレンガづくりを発見した。なんだかこちらも遺構っぽい雰囲気だ。

エコ..?

近所の小学生が作ったのか。


煉瓦造りから小道を見つけ、下っていくと駐車場に向かう別ルートだった。大きな広場を抜けていく。そこの一角では、植物が育てられていた。


毒草?物騒だな。


肛門系...?怪しい趣味だろうか。


泌尿器系?


強壮


関節系。などなど。

どうやら変な趣味を持った人がいるわけではなく、薬草のようだ。逆側から来てしまったため、案内を見落としていた。

この遺構を見終わると、鹿児島に向かうことにした。

鹿児島市街へ向かう

ただナビに従っても面白くないので、ダム湖畔の人気のない道路を通り鹿児島方面に抜けようと考えた。

途中、また緑の藻が道路脇から見え隠れした。発電所の遺構は見えず。

しばらく行くと、ダム方面へは行けず通行止めとなっていた。引き返さずに、左に見える道を登っていった。

同じような画像でわけがわからなくなる。特にスマホで更新していると、画像情報が確認しずらく時間関係が見れないのが痛い。


道はナビのおかげで迷うことはなし。これは多分一旦国道267号線にでて、そこから南下するルート。こんな田舎道でも、ナビは正確に右左折までの距離を示してくれるので運転に集中できる。たまに混乱するみたいだけど。

田舎道を通る。

しばらく行くと、国道に出た。ここからどのような道で帰ったかは覚えていないが、姶良市経由で国道10号に出て、鹿児島に向かった。


こんな牧歌的な風景が続く。

鹿児島に結構近づいても、見える景色はやはり田舎の風景。トトロとかいそう。

鹿児島湾へ


その後とうとう鹿児島湾まで戻ってきた。出迎えてくれた桜島が懐かしい。

遠くに鹿児島市街が見える。

俺にとって鹿児島はいつも泣いてた...
by  長渕剛

らー麺マンへ

実は、ナビの目的地設定は鹿児島新港ではなく、ラーメン屋であった。鹿児島市街からさらに数キロ南下したところにある「サンライフパーク」という複合施設内にあるという(誤)情報を得て、このラーメン屋「らー麺マン」で食べたくなった。特に理由はない。誰かの説明が美味しそうだったとか偶然目に止まったとかだったと思う。今日の昼はちょっと贅沢しようと思った。

しかし、実際にサンライフパークに行ってみるとこのラーメン屋はなく、別のラーメン屋しかなかった。意地でも食べたくなったので、Googleのナビで探して(ヤフーナビでは検索不可だった)数キロ国道を戻ったところにあるこのラーメン屋にやっと行くことができた。


駅の目の前にあった。


生のにんにくをすり潰して入れるらしい。


味玉ラーメンだったかな?

このラーメン、スープはミルキーで、しっかりと味がついている。だけどただ味が濃いというわけではなく、絶妙で繊細な味わい。入れるように勧められているコショウと生のにんにくをすり潰して投入すると、それが計算されているようにピッタリとスープにはまり、ラーメンなのに上品でいてさらに強力な味が出る。そのスープが細めの麺と絡み、一緒に口に入る。個人的には本当にヒットしたラーメン屋だった。なおチェーン店ではないとのこと。


ラーメンをスープまで完食したのは本当に久しぶり。

味音痴を自認している私だけど、逆の見方をすれば「味音痴ですらわかるほど」おいしいと言える。

九州のラーメンはこのうまさが普通なのだろうか..。もっと食べておけばよかったな。

最後のツーリング、鹿児島新港へ

腹も心も膨れ、最後に美味しい思い出をもらい、幸せな気持ちでフェリーターミナルへと向かった。

この頃になると暑いくらいの天気となっていた。


バイクを所定の場所に停める。本当に桜島はどこからでも見える。


今回のフェリーは「フェリーあけぼの」。那覇港で窓口の女性が「帰りもフェリー波之上ですよ」と何度か確認しても言っていたが、やはり復路はフェリーあけぼののほうだった。


乗船まで時間があるので、乗船手続きだけ済ませて桜島の撮影をしたり、ローソンで明日の朝食や昼食の買い物を済ませていた。


乗船手続きを済ませた。


午後4時にしか開かないと言われていた「合鑑」だけど、早めに開けて手続きをしてくれた。


桜島は本当にきれいだなぁ。

荷物の整理も終わらせて、乗船の時間4時となった。


しかしフェリーまで行くと、しばらく待たされた。

暇なので、フォークリフトなどの写真を撮っていた。


そしていよいよ乗船となる。


フェリーのような極度に実用的で巨大な建造物は本当に飽きない。こんなにたくさんの車輌や人を積んで移動できるなんて!この実用性に心を奪われる。

壁に描かれたトラ模様のマークや分厚い鉄でできた通路や壁。この飾り気のない実用に全振りされた男臭さがたまらない。

フェリーあけぼの

フェリーあけぼのは、「フェリー波之上」と外観も内部もほとんど一緒だった。ただ、調度品などはこちらの「フェリーあけぼの」の方が少しくたびれているようだ。

やはり車輌甲板からはエスカレーターで客室に上がる。

2等寝台B

帰りもやはり寝台を取った。プライベート空間最高。


今回はE-14。行きと違い、最初から寝台には他の客もいた。

8人部屋。フェリー波之上と造りは変わらない。

今日も下側のバンクで寝る。

シャワー室


フェリー波之上同様、たくさんのシャワー室がある。なお、シャンプーなどの備品はやはりなし。

これから浴びるので楽しみ。

レストラン

今日の晩ごはん。唐揚げとご飯と味噌汁とキムチ。なんと写真の金額はセット料金ではなく、すべて単品価格。ご飯などを食べたければ別料金で追加する必要がある。今回は全部でちょうど1000円だった。味は「ふつうにおいしい」。

通路から鹿児島の街を最後に眺める

夕日に染まる鹿児島の街を、出航までずっと見ていた。

今度はいつ来れるのだろうか。

ちょっと休憩。ビールや酎ハイも自販機で販売している。今日はこの後チューハイを2本飲んで気持ち悪くなる。

九州、とりわけ鹿児島をバイクで走っていると、時折金木犀の香りがヘルメットの中に入ってきた。便所の匂いとか言う人がいるけど、大好きな匂いだ。

フェリーから外を眺めていると、どこからともなくまた金木犀の匂いがかすかに風に乗って漂ってきた。近くには無機質な倉庫やコンテナや海しかないのに不思議だった。

さて、帰るか。

本日の寝床:フェリーあけぼの

本日の走行距離:162Km

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント