こんばんは、しまちゃんです。
今日は、私の(一応の)専門分野、英語のお話し。とりわけ、英語ができるようになりたい人(話す方も読み書きも)に向けて、話すことも読み書きすることも一応ある程度はできる私が書いてみたい。
私の英語レベルは900です
TOEIC
偉そうなことを言う前に、私の英語レベルがどのくらいかと言えば、昔受けたTOEICでだいたい900くらいだった記憶がある。かなり昔(大学生くらい)だが、多分その頃よりも経験は積んでいるので今はもうちょっといいかもしれない。あるいは、鈍っているかもしれないけど。
英検
また、英検に関しては準1級に留まる。これも最後に受けたのはかなり昔だけど、なんか優秀賞の表彰状(楯?)をもらった。日本語が不自由な私は、1級は同時受験で不合格となった。
実務の点でどうか
英語の新聞や小説はだいたい読める。本気で読むときは辞書を使用するが。海外の私立高校を卒業し、大学もアメリカで1年だけ行っているので、話すこともできる。
たまに訊かれるが、映画は生音声を聞きながら字幕を見る。が、全て聞き取れるわけではないので字幕もちゃんと見ている(たまに誤訳に気づく)。
To Kill A Mockingbird (アラバマ物語)。高校の課題図書。古典。映画にもなっている。
日本語に訳さないで読んだり聞いたりしてるの?
これもよくされる質問。答えはYESだ。英語は英語のまま理解している。いちいち日本語に訳さない。当然だ。というより、「日本語に訳す」ということが逆に、いかに大変でハイレベルなことなのかをほとんどの人は理解していない。英語だけで脳内処理したほうが圧倒的に頭は楽なのだ。早いし。また、本格的に英語の上達を望むのであればそうならなければならない(そうならざるを得ない)。
イメージとしては、たとえば、”I love cats.” と言えばたいていの人は英語でも即座に理解できると思うが、これがどんどん長くなっても、日本語ではなくその「イメージ」だけが脳内に入ってくるといった感じだ。言葉というよりは「絵」で頭に入る感じと言えば理解しやすいだろうか。「絵」なので、瞬時に入る。
このことは同時に、翻訳、和訳、英訳がいかに大変な作業かを物語っている。非常に高度な言語運用能力が要求されるからだ。
Going Solo (Roald Dahl)。チャーリーとチョコレート工場のロアルド・ダールによる自伝小説。オーストラリア人の元カノから長い間「借りパク」状態の本。生きている間に返せるのだろうか。この小説は侮っていたけど本当におもしろい。筆者の戦闘機パイロットとしてのドイツ軍との戦闘シーンは必読。
結局まだまだ
なんだか自慢っぽくなってしまったが、自分ではまったくネイティブには程遠いこともまた理解している。不思議と、できるようになればなるほど英語は自分の至らなさを理解することができるので、自分の英語の稚拙さも嫌と言うほど痛感している。こと書くことに関して言えば、ネイティブとは比較できないほどだろう(シンプルな文しか書くことはできない)。
お気に入り作家のStephen King。このDifferent Seasonsは、中編4つの内3つが映画化されている。しかし、映画よりも断然原書がおススメ。非常に思慮に富んだKingの表現が英語の原文で楽しめる。今度紹介したい。
なぜ英語ができるようになりたいのか
ところでなぜ英語ができるようになりたい人が多いのだろうか。趣味?仕事で?旅行で必要?学校でいい成績を取るため?
これは最近つくづく思うのだけど、英語は手段であって目的ではない。例えば私は英語を読み書きできるようになったけど、普段の生活では実用上ほとんど役に立っていない。たまに小説を読むときと海外通販をするときくらい。※英語の小説の原書は非常におもしろかったりする。これだけでも学ぶ価値はある。
つまり、英語ができるようになるということは、大したことではないと言うことだ。英語はあくまでただの「道具」であって、その道具を使っていかに人生をより楽しめるか、または何かを成し遂げるために使えるのか、というのが重要。私はそれを教えることにしたわけだけど。
加えて、今の時代英語が話せる日本人なんて掃いて捨てるほどいる。翻訳ソフトやハードも目覚ましい進化を遂げている。少しくらい英語の読み書きができるようになったからといって、大したアドバンテージにはならない。むしろ仕事上などでは「必要条件」だったりすることが多い。
英語上達のコツ
それでは本題。日本にいながら英語が上達するにはどのようにすればいいのだろうか。私の経験も踏まえて考えてみたい。私は海外にいたわけだけど。
金はかけるな時間をかけろ!
まず、このインターネットが発達した社会で英語の上達にお金をかける必要はまったくない、ということを強調したい。もちろん本や参考書の類はあった方がいいだろうが、いわゆる「英会話スクール」や高価な英語教材は全く必要ない。逆に、なんで必要なのか。
インターネットで検索すれば海外の新聞社の記事は制限があるにせよただで読むことができるし、海外の人とチャットをすることができるアプリもたくさんあるようだ。
あとは自分のやる気次第でいくらでも英語上達の道は開ける。時間さえしっかりとかければ。
文法はやったほうがいい!
これは持論だけど、高校レベルの文法はやったほうがいい。私は中学の卒業を待たずしていきなり海外の高校に放り込まれて自我流で英語を学ぶ必要があったけど、英語を教えるにあたり文法を勉強し直し、「なるほど」と思ったことが非常に多かった。
始めは文法について懐疑的な立場ではあった。現に私は文法などを一切習わずとも英語ができるようになったし、その状態でセンター試験レベルであればほぼ満点もとれたから。
しかし、例えば仮定法の分野とか完了形(特に現在完了形と過去形の違いなど)、日本語と英語の時制の違いなど、より深く英語を理解する上で文法事項は必須だ。なお、おススメ参考書はEvergreen。
文法は習得(マスター)することができる
高校レベルの英文法であれば、上記の「Evergreen」のような文法書があればマスターできる。しかも大して長い時間はかからない。せいぜい仕事をしながらでも1年くらいか。
英文はそういうわけにはいかない。いくらでも難しい文章は存在する。そうであれば、文法は最初にマスターしてしまうべきだ。その過程で、英文読解の練習もすることができる。
習うより慣れろ!
文法をある程度マスターしてしまえば(あるいは同時進行でも可)、あとは英語にいかにたくさん触れることができるかが肝になる。もう本当にこれだけ。より多く聞き、読み、書き、話す。これができていれば、単語力は勝手についてくる。単語帳(夢単やTARGETなど)は必要ない。※ただし、ノートなどを用意して、自分だけの単語帳を作るのはいいかもしれない。題材はインターネットでただで手に入る。「書くのは練習できないじゃん」という人は是非何か書いて送ってほしい。添削なら私が時間のある時にできるかもしれない。
おススメ教材
リスニング
リスニングはYouTubeなどで腐るほど良い題材が転がっている。自分の好きな分野でトライするのがいいだろう。字幕が出せる動画もある。
なお、英語のしゃべりを重視する人は、必ず聞いた英語を真似てみるべきだ。同じ音を発する練習をする。舌の位置やつながった単語の発音の仕方などは、色々なサイトなどで説明されているだろう。
また、ディクテーションもいいと思う。書き取りだ。結局人間は、聞き取れないものは話すことができないという点において、リスニングとスピーキングは密接につながっている。
読解
読解も良質な勉強材料がごろごろインターネットの世界に転がっている。テニスが好きな人は、テニスの記事を読めばいい(検索するだけ)。また、新聞社のサイトなどもいいし、Wikipediaの英語サイトを見るのもおもしろい。例えば日本の著名なマンガは大体英語ページも用意されているので、マンガ好きな人は練習ネタに困らないだろう。
スピーキング
これは敷居が高いかもしれないが、先ほど述べたように色々なチャットサイトが存在しているようだ。相手が海外にいれば、最悪の場合でも危険な目に合うことはないだろう(日本で会ったりしなければ)。趣味の合う英語圏の外人を見つけ、話してみるといい。インターネット万歳!
英語上達への道
なお、残念ながら英語の上達に近道も効率のいい方法も存在しない。いかに英語に普段から触れることができるかがすべて。「聞くだけで~」とかいうのは100%嘘。聞いて話して読んで書く(この順番大事)ことが言語の習得にはどうしても必要である。
しかし、言語なんて所詮人間が普段の生活で使っている道具に過ぎず、暗号などではない。上記のことを実践すればだれでも、どんな言語でも必ず習得できる。
英語などの言語を勉強し始めると分かるが、新しい知識が増えると非常に楽しい。その知識を実践し、文化も育ちも見た目も違う奴に試してみる。英語だと、日本語で言えないような大胆なことも言えたりする(ちょっと無責任ではあるが)。言語の習得は、あたかも2つ目の世界が頭の中に徐々に広がっていくという快感が伴うものだ。幼児が段々と言葉を話せるようになる楽しい過程を追体験できる。
その辺の下手な趣味よりも断然おススメだ。
おわり
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