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Giant Escape R3のフロントシフトケーブルの交換

自転車

こんにちは、しまちゃんです。

今日は久しぶりに自転車の整備の記事です。うちのEscape R3(2007年製?)のシフトケーブルを交換します。

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アウターが・・・

先日息子が「フロントディレーラーの変速ができない」というので、どうせ普通の調整で済むだろうと高をくくって見てみると・・

・・・何よこれ・・。

アウターバッキバキやんけ・・。

変速を試みると、できるときもあるけど明らかに感触が変。インナーケーブルが切れかかっているのか・・。

どちらにせよ、アウターケーブル、インナーケーブル両方とも交換することにしました。

ケーブル交換で使用したものなど

今回の交換作業では、以下の部品や工具を使用しています。

・シフトインナーケーブル


毎度おなじみシマノのシフトインナーケーブル。ステンレス製をAmazonで購入。到着した今日すぐに作業に取り掛かる。

・シフトアウターケーブル

grunge製。前回リアディレーラー等に使用して、なかなか品質が良い(劣化具合が少ない)ので今回も使用。というか、前回の余りが大量にある(写真はブレーキのアウターとの束)。

このアウターケーブル、リアディレーラーに使用して結論としてはかなり良かったのだけど、現在なぜかAmazonでは在庫切れ。Amazonのサイトで見ると、アウターキャップも6個付属しているとのことだけど今回失くしてしまっていた。前回の作業から4個余っているはずなのにどこにいったのか・・。仕方なくアウターキャップは再利用した。

・5mmヘックスレンチ(自分はいつものようにラチェットハンドルを使用)

・ケーブルカッター

・ドライバー:ディレーラーの調整と、シフターについているケーブル出し入れ用のネジ穴に使用。

シフトケーブル交換作業手順

それでは今日の作業の手順を見て行きます。

古いケーブルの取り外し


まず古いケーブルをフロントディレーラーからはずします。しかし汚いなぁ。子どもが通学で使うと消耗が激しい。


エンドキャップを切ってしまいます。もしケーブルを再利用するのであれば、ペンチ等で外してもいいかも。なお、ケーブルが潰れていたりささくれているとアウターケーブルから取り外しずらくなります。その際は潰れているところも含めて切ってしまった方がいいでしょう。

ケーブルはシフター側から抜き取る


このシフター(SL-M310)の場合、シフトケーブルの交換はシフターのプラスネジを取り外して抜くだけなので非常に簡単です。シフターを取り外す必要もありません。


このプラスのプラスチックネジ。


ギヤは1速にしておきます。


アジャスター周辺の部品はなくさないように注意。


ディレーラー側から押し出してやるとタイコ部分が出てきます。


左からアジャスターボルト、スプリングが付いた部品(名称不明)、アウターキャップ(古)、アウターケーブル(古)です。


車体側のエンドです。右側のアウターキャップは、刺さっているアウターケーブルを引っこ抜いた上で再利用。ただ上部が荒れていたので、少し切って(短くして)再利用した。

新しいアウターケーブルの準備

今回は、アウターの長さは少し余裕を持たせて長めにとる事にしました。もしかしたらこの古いのはハンドルが右側に切れている際に余計なテンションがかかってちぎれたのかもしれない、と考えたからです。


と思ったら、前回もそんなに短くなかった(28cmくらい)。今回は、家にある2021Escape R Discとも比較した上で約30cmくらいで落ち着きました。また、取り回しもシフターから車体までを少し遠回りになるようにしています。


ケーブルカッターでアウターケーブルをカットした後、ケーブルカッターに付属の針で穴をぐりぐりやって整形します。


今回は引き出しに余っていたこのアウターキャップを使おうと考えていたけど、穴の径などからどうやらブレーキケーブル用です。使えないことはないけど。結局古いのを再利用。


シフター側のアウターキャップはそのまま再利用。


アジャスターに挿してアウターケーブルの準備完了。

新しいインナーケーブルを通す

アウターケーブルの準備ができたら、インナーケーブルをシフター側から入れていきます。


意外と穴を通すのが難儀。


やっと通った。


アウター側にもアジャスター側から通していきます。


汚いけど仕方ないので車体側もアウターキャップを再利用。ただ、上数ミリをカットしています。


カットしても何とか大丈夫だった。


この辺で少しケーブルをしごいて伸びを取っておきます。

ケーブル固定、の前に・・・


ここまできたら後は早くケーブルを固定してしまいたいところですが、実はやることがあります。


それは、アジャストボルトの調整です。どうしても初期伸びを想定して目いっぱい緩めた状態で(つまり後で締めることができる状態で)ケーブルを固定したくなりますが、実はそうすると固定後のディレーラーの微調整ができなくなることがあります。今回も「締め」が足りずに再度固定を外す羽目になりました。

なので、

ディレーラーにケーブルを固定する前に、アジャストボルトは締め過ぎず緩め過ぎず、どちらにも適度に回せる余裕を持たせておきます。
なお、シフターに向かって左回し(写真だと手前側)するとケーブルが締まり、反対側(シフターに向かって右回し)で緩みます。

固定してしまったものの、1度取りはずす羽目になりました。

ケーブルの固定及びディレーラーの調整

ケーブルの固定は、実は手の力のみで十分です。ペンチなどでケーブルを強く引っ張りつつ固定する必要はありません(特に十分に長さがある新品のケーブルで、引っ張り易い場合は)。実際、今日も上にあるように手の力のみで引っ張ったもののきつ過ぎて、一度固定を外しています。きつく締め過ぎるとどうなるかと言えば・・・


ケーブルのテンションが高くなるのでディレーラーの羽が外側に押されて、チェーンと干渉します。この場合、1速と3速はディレーラー側のHi側及びLow側調整ボルトで羽の位置をある程度調整できますが、この写真のように真ん中のギア(2速)の場合シフター側のアジャスターで調整を行います。

この写真の場合、ケーブルのテンションを緩める方向に調整する必要があるわけですが、シフター側のアジャスターを思いっきり緩めた状態にしていると(つまりアジャスターの調整でケーブルをすべて出し切ってしまっていると)緩める方向の調整幅がなく、結局ディレーラーの固定を外してやり直さなければなりません。

今回は、固定をやり直した際にアジャストボルトを再度調整せずとも、偶然にもすべてのギヤで干渉がなくなりうまくいきました。

フロントディレーラー調整について-シマノのマニュアルでは

一応シマノのマニュアルでどうなっているのかも紹介します。なおディレーラーはAltusです。シマノのマニュアルでは(当たり前ですが)上から順番に作業を行います。

この最後の「ケーブルの張り調整」が、シフター側のアジャスターに調整幅がないと出来なくなってしまうわけです。

エンドキャップをカシメて終了


このエンドキャップのカシメ方がいつもよく分からない。ケーブルカッター真ん中の穴だとスカスカだし。もしかしてこうやって2か所やるためにあるのかな?ってトライしている図。


結局いつものように普通にカシメる。


余りのケーブルは車体真ん中から降ろして


このくらい余裕を持たせた。一応どこにも干渉はしない。


最後にシフターのサービスホールのネジを忘れずに締めたら完了です。


何とかきれいに収まった。

後は自転車自体が汚すぎるので、息子に洗車させようか。

おわり

 

 

 

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