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道具いらず!自転車のチェーンクリーニング

自転車

こんばんは、しまちゃんです。

 

今日は自転車整備のネタ。
私はこれまで自転車を数万キロは乗ってきたけど、チェーンの掃除は色々な方法・道具(オイルなど含め)を試してきた。

ものぐさな私は、油断するとチェーンのメンテを怠りがちとなり、気が付いたらチェーンに錆が浮いていた、なんてことも度々あった。そんな私がたどり着いた、ちょっと長めにメンテをさぼっても大丈夫な方法を今日は紹介したい。

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道具は基本使わない

今現在私が採用している方法は、ケミカル以外の道具は使わない。よく売られているようなブラシが付いていて中に洗剤を入れて使用するチェーンクリーナーのような製品も持っており、かつては使用していた。

しかしこの製品、中に入れるのが普通の中性洗剤のため、確かにチェーンはすごくきれいにはなるのだけど、チェーンに必要なチェーン内部や表面の油分まで洗い流してしまい、結果的により早く錆が浮くことに気が付いた。

使用するケミカル等

  • クレ 5-56
  • チェーンオイル(その日の気分で製品は変えるが、基本何でもOK。)
  • キッチンペーパー

これだけ。それぞれの役割を見ていく。

クレ 5-56

私はクレ5-56を、自転車チェーンの潤滑用としてではなく、一番最初の汚れ落としとして利用している。

なぜかと言えば、この5-56は成分に石油系溶剤を含み、油分を洗い流してくれるから。潤滑油に溶剤が入っているのは何か矛盾しているように感じるが、それ以外の成分にもちろん鉱物油防錆剤も含むため、チェーンの古い油汚れを落としつつ同時にチェーンの防錆・保護にも役立ってくれる。油で油を洗うイメージ。

ブレーキ(パーツ)クリーナーではダメ?

ブレーキクリーナーも石油系溶剤で凄い勢いで油汚れを落としてくれるが(しかも安い)、油分や防錆剤は含まないため、ただ油分を落とすだけでチェーンをカサカサにしてしまうのでチェーンの洗浄はこのクレ5-56の方が適役だ。

チェーン掃除・注油はクレ5-56だけでいいのでは?

それでは、クレ5-56だけでチェーン清掃と注油までがすべて事足りてしまうのではないかと考えるかもしれないが、この製品の弱点は油分がサラサラ過ぎるということだ。サラサラ過ぎると、吹き付け直後は良いが、すぐに(恐らく数日で)乾いてしまう。私のようにある程度の期間ずぼらに放置したい人間には合わない。これを補うために一般的なチェーンオイルも使用している。

しかし自転車旅行の旅先なんかでは、この製品の小さ目の缶を携帯し2~3日に1度吹付け、拭き上げという工程で十分かもしれない。

余談だがこのクレ5-56という名前、由来はCRC社の住所らしく、最初の製品が1-16、次が2-26で、5番目にできたのが5-56となったらしい。

チェーンオイル

ドライタイプ。最近あまり使用していない。

私は正直、チェーンオイルはあまり製品にこだわりはない。強いて言えば粘度を気にするくらい。どんなチェーンオイルでもだいたいクレ5-56よりは粘度が高いため、必ずチェーンオイルを使用してチェーンメンテを仕上げている。

ロード系の抵抗が少ない方が良い場合は粘度の低い物を(メンテ頻度は多くなる)、あまり走行抵抗や速さなど気にしない場合(クロスバイクなど)はある程度の粘度があり持ちがよく、メンテも頻繁に必要のない全天候型のものを選択している。


こちらがロードバイクで使用していたオイル。サラサラで抵抗が少ないが、メンテ頻度は上がる。

 


こちらは今回のメンテでR3(クロスバイク)に使用したもの。ウェットタイプで天候を気にせず使用できる分、ドロドロになり易い。

キッチンペーパー

これはバイクのメンテの時にも書いたが、私はバイクや自転車のメンテの際にはキッチンペーパーを愛用している。自転車メンテではスプレーの吹き付け時の飛び散り防止や余分な油分の拭き取り、垂れてくる溶剤等の受取りに床に敷くなど幅広い用途で使用している。

キッチンペーパーはしっかりと油分を吸い取ってくれるし、キムワイプなどの専用品に比べ圧倒的に安価でしかもどこでも売っている。うっかり買い忘れても、キッチンからこっそり拝借できる(バレると後で怒られる)。これまで散々このキッチンペーパーをエンジン回りやその他のメンテナンスに利用してきたが、もちろん問題は発生していない(怒られる以外は)。

チェーン清掃手順

それでは前置きがだいぶ長くなったが、私のチェーン清掃手順を紹介する。なおここで出てくる自転車は2006年製のGiant Escape R3だ。購入してからもう11年になる。パーツの大部分は変更してしまったが。


これは清掃前のチェーン。前回の清掃から概ね2か月くらいか。そこまで汚れていない。

クレ5-56をチェーン全体に吹き付ける

クランクを逆回転させながら、チェーン全体にクレ5-56を吹き付ける。特に泥や油汚れがひどい箇所はスプレーを直接吹き付けその勢いで落としてしまう。スプレーを受けるのにはもちろんキッチンペーパーを用い、そのキッチンペーパーはクレ5-56でベチョベチョになるので私はその後スプロケを掃除するのに再利用している。

無造作にクランクをグルグル回しながら適当に吹き付けるというよりは、丁寧に1周分だけチェーンを回転させ吹き付ける感じ。これでクレ5-56はだいぶ節約できるし余分な成分が飛び散らないで済む。

クレ5-56をしばらく浸透させ、ふき取る


放置中のチェーン。この後ふき取る。

数分間放置し、クレ5-56をチェーン全体に馴染ませ、浸透させた後でキッチンペーパーでふき取る。この拭き取りは、完全に油分が乾くまでとは言わないが、しっかりと行う。そうしないと、この後使用するチェーンオイルが流れやすくなってしまう。

ここでクレ5-56をふき取っても、内部や表面にはある程度の被膜が形成されておりチェーンを保護してくれる役割は残っているような気がする。


ふき取り完了後のチェーン。だいぶきれいになっている。

お好みのチェーンオイルを塗る(吹き付ける)

これも1周分のみきっちり、丁寧に行う。オイルタイプのものは面倒臭くてもチェーンの1コマ1コマすべてに垂らしていく。


 

チェーンオイルを数分間馴染ませ、余分な分をふき取る

数分間(すぐにでも大丈夫だが)待って馴染ませ、余分な油分をふき取る。この拭き取りの「程度」の判断は難しい。拭き取り過ぎると必要な油分までなくなってしまうし、拭き取りが足りないと飛び散ったり路上のゴミを拾いやすくなる。

目安としてはチェーン表面がほんのりオイルで湿っている程度が好ましい。オイルが滴っているようであれば拭き取りが必要。


まぁまぁきれいになった。

最後に回りを掃除して完了

床やチェーンステーなどに垂れた汚れた油を綺麗に掃除して完了(この場合はパーツクリーナーを利用する)。
私は、オイルを浸透させている時間などを利用してブレーキのピボット部分やディレーラーの可動部にクレ5-56を吹き付けている。また、ワイヤー類も全部クレ5-56だ。

自転車全体を洗車するときはチェーンから

チェーン掃除はどうしても油が回りに飛んだりして汚すので、自転車全体の洗車(水をぶっかけるレベルではない洗車)をする場合はチェーンから最初に行い、他の部位を掃除する際に油汚れも一緒に掃除している。

まとめ

こんな感じで私は自転車の洗車及びチェーン掃除を行っている。経験上、このやり方が一番錆も浮いてこないしメンテサイクルも長くなる。チェーン表面や内部の油分は汚れてくるものの長期間湿った状態をキープできる。

 

おわり

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