こんばんは、しまちゃんです。
今日は朝起きると、というか起きる前に、息子(末っ子)や妻がインフルだ何だと騒いでいる。起床してみると息子は学校を休んでおり、非常にしんどそうにしている。おそらく症状から間違いなくインフルエンザだろう。熱も高い。
昨年に私も家族もインフルエンザの予防注射を打ったハズなのだが、どうやら息子には効かなかった模様。学校でも大流行していて、ある日友人4人で誰かの家で遊んだらしいのだが、そのうち二人がインフルエンザにかかったらしい。息子が3人目の餌食だ。
私の家(アパート)は狭く、家族5人州の字で寝ているのでうつされるのが非常に心配。そう言えば私も少し今日はしんどい・・。
沖縄に来てから数年後に尿路結石を患ったのだが、体調が悪くなってくるとその時のような鈍痛が腰にぶり返す。大病でなければいいが。
そんなわけで、今日は朝何をしようか非常に迷った。天気は良い。この季節に沖縄で天気がいいのは非常に貴重だ。
無難にローラーをしようと考えたが、実は昨日自転車で出かけてから左膝の手術したところが少し痛む。このため今朝は特に何もせず。朝はのんびりと過ごし、息子のためにドリンクなどを買ったりして午後から仕事に出た。
出願大学決め真っ盛り
現在受験業界は、センター試験後の出願をどうするかでてんやわんやである。私大専願の生徒はすでに受験に行った者もいるし、来週早々戦いに旅立つ者もいる。国公立大学志望の生徒はどこに出願するか、そしてその後の対策をどうするかで決断に迫られている生徒が多い。
多くの生徒にとっては、この決断はある意味今後の人生の選択となる。なぜか。おそらく法学部と経済学部で就職できる先はあまり変わらないが、医学部と薬学部では異なる。理学部と歯学部でも異なる。しかもほとんど後戻り不可能だ。本当に後悔のないよう決断してほしい。
私大薬学部と歯学部の凋落がひどい
近年、私大の薬学部と歯学部、そして選ばなければ看護学部も非常に入学しやすくなった。これは、ちょっと出来の悪い(失礼)子どもを持つ親にとっては朗報である。
一昔前までは、歯医者と言えば白いベンツと言われた(黒がやくざ)。薬剤師もどちらかと言えば高給取りのイメージだろう。看護師は激務だが、まず仕事にあぶれることはない。給料もかなりいい。
これらの学部が入り易くなったのは、主に供給過多が原因。歯科医はその最たるもので、明らかに供給過剰である。このため、市場の原則から競争が激しくなり、歯医者になっても仕事になかなかありつけなかったりするらしい。歯科医として働くことができたとしても、その4分の1は年収200万円以下ということだ。
薬学部も非常に入り易くなった。これは、今はそうでもないが、将来薬剤師の供給が過剰になることを大学側がすでに予測しているということだ。
これらの大学では、すでに生徒の奪い合いが始まっている。また、少子化がこの問題に拍車をかけている。私立大学は国から補助金を受け取ってはいるが、生徒(お客さん)がいないと運営ができないので生徒集めに必死になる。成績のいい生徒は限られているので、ある程度成績の悪い生徒も合格させて、定員を埋める必要が出てくる。
私大医療系学部の収益確保方法
これらの大学の構図としては、ちょっとでも成績が良いと「特待生」扱いとして授業料を大幅に値下げし(そしてそれを宣伝材料として大いに活用し)、その分の減収を成績の悪い生徒に補填してもらうというものだ。いわゆるピラミッド構造である。裾野は広い方がいいのだ。
かと言って成績の悪い生徒は国家資格に合格することが困難なため、大学は国家資格合格率を維持するために学生を留年させて(進級条件を厳しくして)国家資格の受験をさせないということを行っているところもあるようだ。留年するのは成績の悪い生徒の責任だし、学生本人や親からすれば数年大金を払って大学に通ったコストはいわゆる「サンクコスト」のため、なかなか諦めて退学をするという決定は下しづらい。そうすると、さらに大学は儲かることになる。
とにかく卒業すること
それでは首尾よくこれらの大学に入学できた「成績の悪い生徒」はどうすべきか。そう、死ぬほど勉強するしかない。将来自分が対応することになる患者さんやお客さんをイメージして、死ぬほど勉強して、進級し、国家資格に合格、そして卒業するのだ。大学の留年金儲けトラップにハマってはいけない。入学が楽になった分、卒業や進級が大変なのだ。
患者や薬を買う方の立場になって想像してみよう。全然勉強してない人から治療を受けたり薬を調合してもらうのはイヤである!
おススメ超簡単私大薬学部歯学部看護学部
さて、リスクが分かったところで、とにかく「成績悪いけどどこでもいいから入れてくれ!卒業は何とかする(ハズ)」という方に向け、簡単に入れそうな私大薬学部、歯学部、看護学部を探してみる。なお、いわゆる「入り易さ」の基準が分かり易いように、ここに掲載する募集単位はすべて「センター試験利用入試」ということにする。
誰でも行ける!超簡単歯学部
北海道医療大学 歯学部
試験科目(センター試験)※3教科3~4科目(400点満点)
- 【数学】数IA・数IIBから1(100)
- 【理科】物基・化基・生基から2,または物・化・生から1(100)
- 【外国語】英(200)
※理科は「基礎2科目」または「発展1科目」から選択
センター試験得点率:41%
41%!すごいバーゲンっぷりである。センター試験でそれぞれ、数学ⅠA:41点、理科基礎科目2つで41点、英語82点で合格できてしまう。※センター得点率は河合塾提供。3教科で41%という数字は、ほとんどの日本の高校生なら取れてしまうのではないだろうか。歯科医の将来が本気で心配だ。
授業料
初年度納入金:4,175,000円 ※2年目以降年間:4,100,000円
授業料も他の私立大歯学部よりちょっと安い!
鶴見大学 歯学部
試験科目(センター試験)※3教科3~4科目(300点満点)
- 《国語》国語(近代以降の文章)(100)
- 《数学》数IA・数IIBから選択(100)
- 《理科》物基・化基・生基・物・化・生から選択(100)
- 《外国語》英[リスニングを課す](100[20])
※理科は,「基礎2科目」または「発展1科目」から選択
●選択→国語・数学・理科・外国語から3(理科基礎は2科目で1科目とみなす)
センター試験得点率:58%
こちらは58%と北海道医療大学よりはちょっと難しいが、英語・数学・国語・理科の中から3つ、自分の得意な分野を選択できる。国語(現文オンリー)が選択できるのがポイント。つまり、国語、英語、理科など、ほぼ文系科目で受験ができる。理系教科が苦手な生徒で絶対に歯科医になる必要のある生徒にはおススメしたい。入学してからしっかり勉強してくれ。
授業料
初年度納入金額:5,223,500円 ※2年目以降年間:4,550,000円
6年間で3千万円近くにもなる。
私もなれる!超簡単薬学部
新潟薬科大学 薬学部
試験科目(センター試験)※2~3教科3~4科目(300点満点)
- 【理科】化(100)
- 【外国語】英(100)
- 《数学》備考参照(100)
- 《理科》物・生から選択(100)
※理科は,「発展1科目」または「発展2科目」から選択
●選択→数学・理科から1
※数選択の場合は、数I・Aと数II・Bの2科目の平均
センター試験得点率:45%
薬学部は、歯学部と違い化学(発展)が必修の場合が多い。職業の性質から言って当然だが、それでも探せばここのようにセンター得点率45%程度で合格できてしまう大学も存在する。ちなみにこのような大学では(ここがそうかは分からないが)、学力が低いまま入学してきた生徒のために比較的手厚い授業や教科対策を行っている場合が多い。
授業料
初年度納入金:2,422,490円 ※2年目以降年間:2,100,000円
これなら払えそう!?(歯学部を見た後だと安く感じる)
北陸大学 薬学部
試験科目(センター試験)※1~2教科2科目(300点満点)
- 【理科】化(200)
《数学》数IA・数IIBから選択(100)
《理科》物・生から選択(100)
《外国語》英[リスニングを課す](100[20])
※理科は,「発展1科目」または「発展2科目」から選択
●選択→数学・理科・外国語から1
センター試験得点率:40%
なんとここは、2つだけ受験すればよいことになっている。2つならセンター試験4割超えてるのあるでしょ!?という声が入試課から聞こえてきそうである。大バーゲンだ。
ちなみにこちらの大学、非常に営業熱心で、毎年担当の方からハガキを頂いている。以前は県内の先生・担当者を無料で金沢に招待していた(旅費・ホテル・宴会代等も向こう持ちで)。私は後輩に譲ったが。
だから肩を持って言うわけではないのだが、この大学は非常に教育熱心でもあり、入学した生徒のサポートは非常に手厚いということを以前担当者の方から伺ったことがある。実際に内容を聞いてみても、なるほどその通りだということがわかる。個人的にはおススメ大学。金沢ご飯おいしそうだし。
授業料
初年度納入金:2,195,000円 ※2年目以降年間:1,950,000円
今からでも遅くない!入り易い看護学部
八戸学院大学 健康医療学部 看護学科
試験科目(センター試験)※3教科3~4科目(600点満点)
- 【国語】国語(近代以降の文章)(200)
- 【外国語】英(200)
- 《数学》数I・数IAから選択(200)
- 《理科》物基・化基・生基・地学基・化・生から選択(200)
※理科は,「基礎2科目」または「発展1科目」から選択
●選択→数学・理科から1(理科基礎は2科目で1科目とみなす) - ※理で基礎2科目選択の場合は、化基または生基を含むこと
センター試験得点率:40%
受験には3教科必要だが、必要得点率が40%と低い。また、国語(現代文のみ)も選択可能なため、理系科目が苦手でも大丈夫だ。
看護師は患者の命を預かる大変重要な職業なので、くれぐれも入学後はしっかりと勉強してほしい。
授業料
初年度納入金:1,680,000円 ※2年目以降年間:1,410,000円
広島都市学園大学 健康科学部 看護学科
試験科目(センター試験)※2教科2~3科目(200点満点)
- 《国語》国語(近代以降の文章)(100)
- 《地歴》世A・日A・地理A・世B・日B・地理Bから選択(100)
- 《公民》現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(100)
- 《数学》数I・数IA・数II・数IIB・簿記・情報から選択(100)
- 《理科》物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から選択(100)
- 《外国語》英(100)
※理科は,「基礎2科目」または「発展1科目」から選択
●選択→国語・地歴・公民・数学・理科・外国語から2(理科基礎は2科目で1科目とみなす) - ※地歴・公民の2科目の組合せは不可
センター試験得点率:48%
なんとこの大学、2つだけでOKだ!しかも文系科目2つ(例えば現代文と社会など)でも行けてしまう。ここまで誰でもWelcomeな大学も珍しい。限りなく敷居を低くして、生徒が入り易いようにしている。何度も言うが、看護師は患者の命を預かる大変重要な職業なので、くれぐれも入学後はしっかりと勉強してほしい。
授業料
初年度納入金:1,750,000円 ※2年目以降年間:1,500,000円
まとめ:誰でも新しい人生がスタートできる
どうだろうか。意外と(お金は別として)無理なく入学できそうな大学が多いのではないだろうか。こんなに楽に入れる医療系の大学が多いと、一方では日本の医療のレベルの低下を危惧する声も聞こえてきそうではあるが、私は別の見方もできると考える。
すなわち、現在たとえばブラック企業に勤めざるを得ない人や、人生をやり直したい人にとって、最低限の勉強(つまり最短の時間)で新しいスタートが切れる可能性があるということだ。そういった人たちにこのような大学は大きなチャンスを提供しているのだ。また、生まれつき貧困が故に貧困の鎖を断ち切る事ができないような人たちにとっても、貧困から脱する大きなチャンスだ。もちろんお金の問題は常について回るが、現在では日本学生支援機構による奨学金や教育ローンも充実しているため何とかなるだろう(歯学部はきついかもしれないが)。
このような情報は知っていればこそ活用ができ、その人の人生を良い方に変えるかもしれないパワーを秘めている。人生にはいろんな可能性・選択があるということをより多くの人に知ってもらいたいと、この記事を書きながら改めて思ったのだった。
おわり
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