こんにちは、しまちゃんです。
昨日は久しぶりに自転車で距離を少し走ってきた。
やはり自転車に乗ると普段よりも腹が減るし、夜もよく眠れる。体への変化がすぐに感じられるのが自転車のいいところ。パソコンの前に座ってばかりだと腰が痛くなったり筋力も落ちてゆき、とどんどん体が不調になり、急激に年老いてゆくのがわかる。
今日の話題は私のバイクの整備記録第一弾。比較的記録が残っている電装系の一連のトラブルと、それにどのように対処して解決したかを記してみたい。
なお、この電装系の一連のトラブルでは、最終的にどの部分が具体的に原因だったのか特定はできておらず、どれか1つだった可能性もあるし、それぞれのパーツがお互いに干渉しあって起きた可能性もある。なのでこの記事では時系列で事の顛末を書いてゆく(まずはレギュレータから)。
ただ一つ言えることは、このトラブルは最終的に解決できた、ということ。読者の方からすれば(もちろん私にとっても)そこが重要だろう。この記事が同じトラブルを経験している人の参考になればいい(電装系にあまり変更はないだろうから、どのセロー250でも参考になるはず)。
セロー250電装系トラブルの始まり
ここからこの電装系のトラブルがスタートした。今回はまずレギュレータ交換の顛末から。
セロー250 レギュレータ交換
出勤途中に交差点で突然エンジン停止
2015年5月28日。走行距離約19,500km。
会社に行こうといつものように乗っていると、家から2kmほどの交差点で急にエンジンが停止した。仕方がないので近くに停車して会社には徒歩で向かい、帰りに始動を試みることにした。
再始動できるも・・
仕事の帰りに再始動を試みると、一応エンジンはかかり数百メートル進むが、すぐにまた停止してしまう。妻に車で来てもらい、車からのジャンプスタートを試すがかからなかった。結局この日はバイクが止まってしまった場所から1kmほど坂道を汗だくになって押して帰った。※私の家は高台にある。でかいバイクでなくてよかった。
原因の考察
家に帰れ着いたことで落ち着きを取り戻し、冷静に今回の症状から原因を探ってみる。
エンジンが突然停止したこと
エンジンが「かからない」というわけではなく、かかっていたエンジンが突然停止したこと、そして車からのジャンプスタートにも反応しなかったということから、まず一番最初に疑ったバッテリーを原因から除外した。このバッテリーは購入後1年も経っていなかったこともある。
始動して数百メートル走行後すぐにエンジンが停止したこと
仕事の後に再度エンジンは始動したが、数百メートル走ってすぐに停止した。バッテリーが完全に死んでいれば別だが、バッテリー上がりだけであれば一度始動したエンジンが勝手に(すぐに)停止することはないはずだ。このため、バッテリーの充電系統に問題があると考えた。なおこのセロー250は、バッテリーがないとエンジンがかかった状態を保てない。(点火方式の問題)
前日までの整備が原因?
実はこの日の前日まで、スタータモーターのASSY交換から始まりついでにキャブのオーバーホールを行い、完了したばかりだった。アクセルワイヤーやクラッチケーブルも交換し、錆びていたキャブの部品を交換し、最後にキャブを組み付けて終了したのだが、その時やはりエンジンがかからなくなった。このとき、エンジンをかけようと何度もセルを回していた。
さんざん困って悩んで、ネットで聞いて、再度ばらしたらなんとキャブの吸気側のポートにキッチンペーパーが詰まっていたのだった。私は整備(自転車・バイク)にキッチンペーパーを愛用している。整備用のクロス(キムワイプとか)よりも格段に安いし、入手しやすいから。奥さんには怒られるけど。ゴミが入り込むことを防ぐ目的で詰めていたキッチンペーパーを忘れて組んでしまっていたのだった。(空気を取り込めないエンジンは当然かからなくなる。)
この時のセル(及びエンジンスタート系統)の酷使が今回の故障につながったのではないかと疑った。
原因の仮説
ここで私が導き出した仮説は以下の通り。
セル(及びスタート系統)の酷使により、元々パンクしかかっていたレギュレータが故障→バッテリーに正常に充電できずにバッテリー上がり→少し時間を空けることによりバッテリーの電圧が回復してエンジンがかかったりするが、やはり充電しないのですぐにエンジン停止。
しかし、元々熱で故障することの多いレギュレータがなぜ故障したのかは謎のまま。
そもそもレギュレータ/レクチファイヤのはたらきとは
バイク(や車)はエンジン始動中ジェネレータで発電をしているが、その発電された電力は交流なので、そのままでは充電ができないため直流に直してやる(レクチファイ/rectify/整流)必要がある。(これはレクチファイヤの役目。)また、エンジンの回転数に応じて発電量も変わるため、バッテリーに送り込む電気を安定させ調整(レギュレート/regulate)する必要がある。必要以上に発電された電気は熱として逃がすので、レギュレータにはフィンがあり、熱を逃がしやすい形状になっている。
このレギュレータ/レクチファイヤが壊れれば(パンクするという)、バッテリーがいかに正常だろうが充電しないため、バッテリー上がりと似たような症状を引き起こす。
なおセロー250(キャブ)では、レギュレータ/レクチファイヤはシートの中にあり、非常に風通しが悪く温度も上がりやすいのかもしれない(熱によって故障しやすくなる)。
充電器とレギュレータ/レクチファイヤを購入
とりあえず充電器とレギュレータ/レクチファイヤを購入した。品物の到着まで別の整備を行っていた。なおエンジン停止した翌日にバッテリーの電圧を計測してみると11.44vしかなく、セルを回している間は11.2vくらいしかなかった。これではエンジンがかからないのも無理はない(かかったとしてもレギュレータが故障していればすぐにエンジン停止するが)。
こちらがこのとき購入した充電器。
そしてレギュレータだが、純正品がえらく高い。高すぎてやる気をなくす。15,000円は高杉晋作だ。
部品番号:3TJ-81960-02
税込15,012円
このため、調べた上で同等品のマジェスティ125用の物を購入した。
7000円くらい
今年の3月にこのレギュレータが疑われる症状が出たため再度交換しました。交換したのはAmazonの2000円程度のものです。しかし、その後すぐにまた同じような症状が出たために結局はセロー250を手放すことになりました。※そのレギュレータが原因かどうかは未確認。
充電そしてレギュレータ交換、復活
バッテリーを充電すると、13vくらいまで復活してくれた!少なくともバッテリーは死んではいなかった(ここまでは)。そして、この充電済みのバッテリーと、新しく届いたレギュレータをセロー250に組み付けた。
祈るような気持ちでエンジンON!
初めに元気よくセルが回り、その後すぐにエンジンが回り始めた。成功だ。電圧もエンジンがかかっている状態で14v前後をキープしており、下がる様子はない。レギュレータが仕事をしており、充電がきちんとされているようだ。懸念されたマジェスティ125のレギュレータだったが、前情報の通り中身は同じでまったく使用に問題はなかった。
このレギュレータは、現在(2018年11月現在)に至るまで1度も故障していない。
【2019.11.15追記】
その後、本記事で紹介しているマジェスティ125用のレギュレータは、2019年3月にこのレギュレータが原因と思われるトラブルが発生して結局交換しました。4年近くは持った計算になります。
約3週間後、(別の)電装系の問題再発
約3週間後、セルを回そうとすると再び「カチカチ」という音が発生してセルが正しく回らない現象が発生し始めた。
この症状はスタータモーター交換前に発生していた音で、だんだんと発生頻度が多くなりしまいにはセルがまったく回らなくなってしまっていた。セルを交換した後は収まっていたが、今回のレギュレータ交換後3週間(そしてスタータモーター交換後約2か月)にして再発した。
そして、私は今度はスタータリレーに問題があると考えた。
スタータリレー交換編につづく
コメント
台湾ヤマハのレギュレータで充電不良が治りました。
情報ありがとうございます。
良かったです!
セロー250のレギュレータは壊れやすいんですかね・・。しかしこの小マジェのレギュレータは代替品としてはいいチョイスなのかもしれませんね。
4年もったとお書き頂いているので、4年後に予備的に交換する予定です。
キャブセロー250の情報は少ないので助かります。