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セロー250整備記録:一連の電装系トラブル:スタータリレー交換編

バイク整備

こんばんは、しまちゃんです。

今日は朝から物凄い天気がよく、洗濯物を干そうと思ったら日差しが強すぎて日焼けするかと思った。
今日は昨日に引き続き、私のセロー250で発生した電装系トラブルの後編、スタータリレーの交換を記事にしたい。

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セロー250 スタータリレー交換:セルが回らない!

2015年7月3日 走行距離約19,700km

事の発端は2015年5月に、通勤途中に突然交差点でエンジンが突然止まり、最終的にレギュレータ/レクチファイヤを交換して解決したことに遡る。

https://shimachansblog.com/2018-11-26_serow_regulator/

このレギュレータの交換が功を奏しその後しばらくは快調だったセロー250(キャブ車)だけど、6月の中盤に差し掛かると再びある症状が出始める。

カチカチ病の再発

セルを回そうとすると、すぐにセルが回らずに「カチカチ、キュルル、ブーン(エンジン始動)」と、「カチカチ」音が鳴ってからやっとセルが回り始めるという症状が出始めていた。一旦セルが回り始めればすぐに始動できるので、また、スタータモーターは5月に苦労の末新品に交換したばかりだったのでスタータモーターに問題がないことは明らか。

実はこの症状はスタータモーターを交換する前にも出ており初めての症状ではなかったけど、一連の電装系のトラブル対応(スタータモーターやレギュレーターの交換)の間に消えてしまっていた。

この症状の特徴としては、始めは「カチカチ」もごく短い時間ですぐにセルが回り始めるのだけど、だんだんと「カチカチ、ジー」になり、それが最終的には「カチ」も鳴らなくなり、セルがまったく回らなくなる。同じ症状の人、いないだろうか。

原因の考察

バイクのエンジン始動に関わる部品や流れ等を(エンジン内部以外で)整理すると、非常に大ざっぱだが以下のようになるのではないか。

  1. セル(スタート)ボタンを押す
  2. スタータリレーにバッテリーから電流が流れ、スタータリレーからの電流がスタータモーターを回す

このことから考えると、

  • スタートボタンからバッテリーやスタータリレーへ至る経路(配線)
  • スタータリレー
  • バッテリー
  • スタータモーター
  • スタータモーターへの経路(配線)

このいずれかに問題がある可能性が高い。ただ配線系はこれまで正常に始動できていたことや、リレーが「カチカチ」という音を出しており動作していることから断線は考えずらく今回は原因から除外した。

また、スタータモーターも交換したばかりだし、回りさえすれば一発でエンジンが始動するためとりあえず原因からは除外。このため、原因をバッテリーとスタータリレーに絞って考えた。

まずはバッテリーを疑う

2015年6月23日 走行距離19,665km

色々と調べたり考察した結果まず疑うべきはバッテリーだと結論づけ、バッテリー交換を行った(電圧をこの時点で測ったかわからない)。しかしこのセローのバッテリー、レギュレータの純正品もそうだが、アホほど高い。高杉晋作拳炸裂だ。確か純正は15,000円ほどもしたはずだ。そこで私は2度目の交換からは同じユアサ製(そう言えばここは株も持ってるなぁ)でも台湾ユアサ製のものを使用し始めたのだった。当時約4200円だったので、純正の3分の1以下の価格だった。

今回1年しか持たずにこの台湾製のバッテリー初めての交換となったため、やはり安い分性能も劣っているのだろうか、と考えた。しかし、この考えは間違っていた。詳しくはバッテリー編を記事にするのでそのとき紹介しよう。

セロー250整備記録:バッテリー交換履歴
こんばんは、しまちゃんです。 今日はまたまた私が乗っているバイク、セロー250のネタ。 このバイクは2007年に新車で購入したのでもう11年になる。 この間様々な部品や消耗品を交換してきたわけだけど、今回はバッテリーに焦点を当ててみたい。こ

スタータリレー交換を決断

詳しくは忘れてしまったのだが、結果的にスタータリレーの交換に至っているためバッテリー交換では症状は改善しなかったのだと思われる(あまり覚えていない)。ただ交換する前に、スタータリレーをテストするためにサービスマニュアルをチェックしてみることにした。

スタータリレーの点検・・できず

※拡大可

スタータリレーを点検しようと思いサービスマニュアルの該当ページを開くも、意味が分からない・・・。おそらく2015年当時、これを見て点検をあきらめスタータリレー即購入という流れとなったと思う。

正直ブログの記事にしようと思い今日もしばらく眺めているのだが、整備士用に書かれているからなのか私がアホだからなのか、今一意味がよくわからない。まず現物の配置とイラストが違い過ぎることが気になった。

ここが理解できなかったサービスマニュアル

カプラーに来ている配線の位置関係

現物(写真)では、カプラーに来ている配線の色が、正面から見て左上:茶色、右上:赤白となっているが、イラストでは左下:茶色、右下:赤白だ。左右逆ならまだ理解できるが、左右同じで上下だけ逆とはどういう意味だろう。

自分の中ではこのように結論づけた
  1. 写真に写っているスタータリレーに刺さっているカプラーを引っこ抜く
  2. そのまま右手でカプラーの反対側(メス部分)をこちら側に、横からではなく、上からくるんと持ち上げて向ける→そうするとカプラーのメス側の配置がイラストと同じようになる。

つまり、イラストの配置はカプラーを後ろ側から見た図ではなく、上下逆でしかもメス側(配線側ではなく穴側)からみた図だと理解した。

「1」はどこで「2」はどこ?

配線の位置関係は(とりあえず)解決したとして、次に分からないのがイラスト上の「1」は赤白と茶色の配線どちらが入るのか、ということだ。「2」も同じく。右側のカプラーの図を左にずらすように配置するならば、茶色が「2」となり赤白は「1」にくる。しかし、私は最終的にはそうではなくて、右側のカプラー図は左の端子側の図に線対称に乗っかるのだと判断した。

何を言ってるのかわからねーかもしれねーが俺も何を言ってるのかわからねー。

つまり、印鑑を押すように「1」に茶色の配線が刺さり、「2」に赤白だ。となれば、実際に点検時のバッテリーからの接続はリレー本体を正面から見て左上(茶色・図では1番の位置)」の端子にプラス端子を、「右上(赤白・図では2番の位置)」マイナス端子を繫げばいいのではないか。あくまでも私はやっていないので憶測だが。

「3」と「4」(赤と黒?)は何?

これも未だに謎。リレー本体を正面から見て上部左側についているバッテリーからのプラス端子をボルトで繫ぐところが「赤」だと解釈したけど合っているのだろうか。そこにテスターのプラスをあてがう。そしてここと反対側のネジ穴にテスターのマイナス側を入れて導通を見るということで合っているのか。

いずれにしても、スタータリレー側の端子をはさめるほどの小さなワニ口クリップのようなものも持っていないし、そこまでバッテリーのプラスとマイナス端子を近づけたら誤ってショートさせてしまいそうだしで、点検は諦めた。

点検を断念し、スタータリレー交換

結局すべてが面倒くさくなって(何かの歌詞のようだが)、一番楽な方法を金で買うことにした。つまりスタータリレーの交換だ。これで、バイクのエンジン始動系統が配線などを除けばほぼすべて解決することになる(プラグはすでに火花が飛んでいるのを確認していた)。

交換といっても、非常に簡単だ。

  1. バッテリーの端子を外しておく
  2. リレー本体についているボルトで止まっているバッテリーのプラスケーブル(左側)と右側のセル側に行くケーブルを外す
  3. カプラーを取り外す(外れにくいときあり)
  4. スタータリレー本体が車体側にゴムの部品でとめられているので、引っこ抜く
  5. 新品を逆の手順で取り付ける(ヒューズの差し替えが必要ならやっておく)
  6. バッテリーを繫ぐ(バッテリーは繫ぐときはプラス→マイナスの順番で)
スタータリレーASSY
部品番号:5XT-81940-02
金額:5378円(当時)
期待に漏れず高価な純正部品。

解決、その後

結局スタータリレーを交換することによって、最終的にこの電装系の一連のトラブルは解決した。

現在でも、購入11年目にしてセルが作動した瞬間にエンジンがかかる絶好調ぶりだ。

2018年8月に同じトラブル再発

2018年8月にまた「カチカチ病」が発生した。バッテリーを充電しても症状が改善しないことから、私は前回の経験を参考にスタータリレーが原因と判断し、これを交換した。ただしアマゾンの汎用品で。

しかし症状が治まらない。

結局この後バッテリーを新品で買い、付け替えると直った。この時の原因はスタータリレーではなくて、バッテリーだった!バッテリーが寿命に達していたため、充電しても復活しなかったようだ。壊れていなかったであろう純正のスタータリレーは捨ててしまった後だった。
※2018年11月28日現在、この汎用品の安スタータリレーは絶好調に毎日働いている(まだ3か月だけど)。

教訓:バイクのスタートボタンを押して「カチカチ」と鳴ったらまずはバッテリーを疑うこと!

 

【2019.11.14追記】
アマゾンで売られている汎用品のスタータリレーの商品リンクを上に貼っていましたが、別のスタータリレーのものに入れ替わっていたので削除しました。今思うに、アマゾンで売られている汎用スタータリレーの評判の悪さから考えると、純正を購入したほうが無難なような気がします。

 

おわり

 

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